美しさを守る花の保存方法とは?用途や目的に合わせて選ぼう
記事の監修
シンフラワー株式会社
シンフラワーはウェディングブーケやプロポーズの花束の保存加工専門店です。
花嫁様が結婚式で使った生花の花やプロポーズの花束を、特殊なドライフラワーの加工や押し花加工で半永久的に保存します。保存方法は押し花や立体的なガラスや3D(立体)額など、40以上の種類から理想の形で制作が可能で、種類の豊富さが特徴です。
最近はプロポーズの108本のバラの花束を残す特注額での制作依頼も増えております。
生花は寿命が短く、切り花は水替えなどのお手入れをこまめに行っても2週間程度で傷みはじめてきます。大切な花を美しいまま手元に置いておくには、新鮮なうちに加工する保存方法を知っておくと便利です。さまざまな方法がありますので、用途や目的に合わせて適切なものを選びましょう。
今回は、花の保存方法として長期保存できる保存加工にスポットを当てお伝えしていきます。大切なお花をできるだけ美しくできるだけ長く楽しむためにも、ぜひお役立てください。
- 寿命の短い切り花を長期保存する方法を知りたい方
- 花の適切な保存方法に基づき、大切な花を手元に残したい方
- どんな方法で花を保存すればいいか迷っている方
花の保存方法は主に3つ
花を加工して保存するには、ドライフラワー・押し花・プリザーブドフラワーの3種類のいずれかを選ぶのが一般的です。それぞれ異なる特徴を持ち、作り方もまったく異なります。
ドライフラワーは、生花を立体的に乾燥させたものです。作り方によって仕上がりが異なるため、用途に合わせて方法を選び分ける必要があります。
押し花は、生花を挟むようにして圧力をかけることで、平面状に変化させながら乾燥させたものです。薄型に変形するため、3種類の加工花のなかでは形だけ見ると最も元の花と違いが大きくなります。
そして、プリザーブドフラワーはドライフラワーと押し花とは加工方法が大きく異なります。特殊な方法で加工するため、一般家庭ではあまり多く作られていません。生花に近いみずみずしい質感が維持されるのが魅力です。
ここからは、3種類の加工花についてもう少し詳しく見ていきましょう。
ドライフラワーに加工する
立体的に保存したい場合におすすめのドライフラワーは、一般家庭でも昔からよく作られてきました。生花から水分を抜き乾燥させる保存方法で、最もシンプルです。水分が抜けて軽くなるため、持ち運びがしやすくさまざまな飾り方ができます。その反面、衝撃を受けると簡単に花びらが取れたり崩れたりするため、取り扱いには十分な注意が必要です。
ドライフラワーを作るにはさまざまな方法があるとお伝えしました。一般家庭でもできる代表的な作り方は以下の4つです。
- ハンギング法 : 天井などから花を逆さに吊るして、自然乾燥させる方法
- シリカゲル法 : 乾燥剤(シリカゲル)に花を埋め込んで乾燥させる方法
- グリセリン法 : グリセリン溶液を花に吸わせる方法
- ドライインウォーター法 : ごく少量の水に生けて少しずつ水分を蒸発させる方法
ハンギング法は、空気に触れながらゆっくり乾燥していくため、花の種類によっては色あせや縮みなど形の変化が目立ちます。バラやガーベラなど水分量の多い花は、アンティーク調の仕上がりになります。一方、かすみ草やミモザ、千日紅、スターチスなどはハンギング法でも変化があまりなくきれいなドライフラワーができます。
色や形の変化を抑えたいならシリカゲル法がおすすめですが、茎ごとの保存が難しいというデメリットがあります。茎も残したい場合はグリセリン法を選ぶといいかもしれません。ただし、花によって向き不向きがあるため注意が必要です。ドライフラワーの作り方を詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
押し花に加工する
押し花も昔から伝わる有名な花の保存方法のひとつです。平面状に変形するため、手帳などに挟んで保存するのが定番でしたが、現在は額縁に入れてアート作品として楽しむ方も多いです。色あせを避けるために乾燥シートを利用した方法なども普及し、保存性もかつてよりは高まっています。
押し花は、コスモスやポピーなど平面的な形状の花ならそのまま開いた状態で圧力をかけられます。桜など花びらが薄い花はドライフラワーにすると縮みやすいため、押し花にするのがおすすめです。
立体的で水分量の多いバラやカーネーションなどは、そのまま押し花にしても色や形が悪くなってしまいます。
きれいに仕上げるには、花びらを1枚ずつに分けてから押す方法が水分が抜けやすくおすすめです。
押し花の作り方を詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
プリザーブドフラワーに加工する
プリザーブドフラワーは、生花に近いイメージが保たれる保存加工花で、高級感もあることからギフトに選ばれることが多いです。薬剤を使用し水分と色素を抜き着色を行う点が、ほかの2種類の加工花とは大きく異なります。特殊な方法で加工するため一般家庭で気軽に作れるものではなく、市販品を購入する方がほとんどではないでしょうか。
着色を行うため、色あせにくく鮮やかな色味が持続するのがプリザーブドフラワーの魅力です。また、珍しい色や自然界にはない色の花を作れる点も注目されています。
ドライフラワーや押し花は観賞を楽しんだ花でも作れますが、プリザーブドフラワーの場合は6~7分咲きの花を用いるのが基本です。
もらった花束などの保存したくても、プリザーブドフラワーの原料にするには開きすぎてしまっているため向きません。
プリザーブドフラワーは、大切な花を保存するために作るものというよりは、花はあくまでも原料でプリザーブドフラワーそのものに価値があると考えられます。そのため、花を手元に残すために作るドライフラワーや押し花とは、保存目的が大きく異なるという点を押さえておくと選びやすいでしょう。
花の保存方法の選び方
花を保存したいときは、ドライフラワー、押し花、プリザーブドフラワーの3種類の花材に加工する方法があるとお伝えしました。どの加工花にすればいいかは、用途や目的によって変わってきます。そこで、さまざまなシーンに合わせた保存方法の選び方を説明します。
ハンドメイドを楽しみたい場合
保存加工した花は、多様な作品にアレンジできます。ドライフラワーを使えば、リースやボックスフラワー、ボトルフラワーなどが作れます。ボトルフラワーに専用オイルを注げば、ハーバリウムとしても楽しめます。茎ごと乾燥させたドライフラワーは、ざっくりと束ねてスワッグにしても素敵です。花びらが取れるなど形が崩れてしまったものも、キャンドルやポプリ、アロマワックスバーなどの材料に使えます。
押し花は平面状の作品の材料に最適です。好みのレイアウトで額縁に閉じ込めれば絵画のように飾れます。また、しおりやシールにして使ったり、透明のスマホケースに入れたりしても楽しめます。
プリザーブドフラワーもハンドメイド資材として使えますが、着色されているため色素が溶け出してくるおそれのあるハーバリウムやキャンドルなどには不向きです。
コンパクトに保存したい場合
花をたくさん保存するとなると、立体的な形状では飾る場所や収納場所の確保が難しいかもしれません。できるだけコンパクトに保存したい場合は、押し花を選ぶのがおすすめです。平面状で薄型のため、大量でも場所を取らずたくさんの花を飾ったり収納しておいたりできます。
額縁に入れて飾る場合も、壁に掛けられるためスペースの確保が簡単です。また、隙間などに立てて収納できるため、たくさんの作品ができても保管に困りません。押し花なら持ち運びもしやすく、気軽に飾る場所を変えられます。
色の違う花を作り出したい場合
プリザーブドフラワーの魅力のひとつが、色を自分で入れられることです。特別な色の花を作れて保存性も高いため、ギフトにもよく用いられています。ドライフラワーも、たとえばかすみ草などは着色されたものがよく販売されています。色にこだわりがある場合は、プリザーブドフラワーを中心に、花の種類によってはドライフラワーもチェックするといいでしょう。
自分で作ることも可能ですが、専門的な知識が必要で気軽にできるものではないため、市販品から選んだりプロにオーダーしたりするのが主な入手方法となります。
記念品として美しいまま手元に残したい場合
大切な方からもらった花や思い入れの強い花を形に残したい場合、長期保存を希望する方がほとんどでしょう。一般家庭で作るドライフラワーや押し花は、経年劣化による色あせや変形などを避けることができません。そこで、専門的な技術により美しさを維持しながら長期保存できる、保存加工専門店での加工がおすすめです。この場合も、ドライフラワーか押し花のどちらかを選べます。
ハンドメイド資材として活用する場合や、1~3年程度の保存で十分な場合は自宅での加工でもいいでしょう。ですが、記念品としてできるだけ長く美しく残したいなら、プロの手にまかせる方法がベストです。
一般家庭と専門店で行う花の保存の違いとは?
保存加工専門店は、ウェディングブーケやプロポーズの花束を記念に残したいという方から人気を集めています。ウェディングシーンに限らず長期保存したい花全般を美しいドライフラワーや押し花に加工する店です。では、一般家庭と専門店では花の保存方法や仕上がりにどのような違いがあるのでしょうか。
専門店では、一般家庭とは異なる方法で加工を行うため、完成度が高く保存期間が長いものに仕上がるのが特徴です。また、一度にたくさんの花を保存加工できる点も魅力です。一般家庭とは異なる、保存加工専門店での花の保存の特徴を詳しく見ていきましょう。
完成度の高さ
保存加工専門店では、生花のイメージを保てるよう色や形の変化が出にくい方法でドライフラワーや押し花を作ります。さらに、ほとんどの店では、完成したドライフラワーや押し花を花束やアレンジメントに仕立て直し、密封性の高いケースに入れて保存すします。そのため、完成品は単なるドライフラワーや押し花ではなく、そのままお部屋に飾って楽しめるインテリアアイテムとなり手元に戻るのが魅力です。
ドライフラワーも押し花も、みずみずしい生花のイメージのままに仕上がります。花を乾燥させるとシワができたり色がくすんだりしがちですが、専門技術を用いて加工するため、美しさが損なわれず完成度の高い仕上がりが期待できます。
保存期間の長さ
一般家庭で作られたドライフラワーは1年程度、押し花は1~3年程度が保存期間の目安とされています。一方、保存加工専門店で作られたものは数年~数十年単位での保存が可能です。原料は生花のため経年劣化は避けられませんが、色あせや形崩れが目立たないような加工を施していることや、ケースに保存する密封技術が優れていることから、一般的なものより長く保存できます。
どのような方法で加工するか、実際の密封技術などは店によって異なります。そのため、保存期間も一律ではありません。
保存期間の目安は事前に確認しておきましょう。
一度に保存できる量
保存加工専門店では、ドライフラワーや押し花を大量に作れるよう設備が充実しています。一般家庭で一度に加工できる量は限られますが、専門店では大きな花束をまるごと加工することも可能です。店によっては、プロポーズの100本以上のバラの花束もドライフラワーや押し花にできます。花束をそのままの形で保存したい場合にもおすすめです。
大きな花束やブーケをそのままの形で保存したい場合は、対応可能か事前に確認しておくと安心です。
各店舗のHPに対応サイズが掲載されている場合もありますので、チェックしてみましょう。
とくに、押し花は花によっては花びら1枚ずつをバラバラに押す作業が必要です。花の量が多くても、専門店に依頼すれば美しく完成度の高い押し花に仕上がります。花束をまるごと押し花に加工することも可能ですので、専門店のご利用を検討してみてはいかがでしょう。
大切な花の保存ならシンフラワーにおまかせ
保存加工専門店は数多くありますので、どこに依頼すればいいかと悩む方もいるかもしれません。大切なお花を確実に美しく保存するには、実績豊富な専門店の利用がおすすめです。シンフラワーは、創業20年以上のブーケ保存加工専門店です。ウェディングブーケやプロポーズの花束を中心に、数多くのお花をドライフラワーや押し花に加工してきました。
技術や加工方法は店によって異なるとお伝えしました。シンフラワーではすべての工程を職人の手作業により進めるのが大きな特徴です。機械に頼れば効率的ですが、細かい部分まで丁寧に仕上げるには手作業がベストと考えます。シンフラワーで仕上げたドライフラワーや押し花は、隅々までシワや色ムラのない美しさから、多くのお客様にお喜びいただいています。
色も形も生花のイメージに近い保存が叶う
花を保存するなら、そのままのイメージを形にして維持したいところです。完成時は美しくても、数ヶ月~数年程度で色あせや形崩れが生じてしまったら悲しいですよね。自然のものなので経年劣化は避けられませんが、それが花の見た目にあらわれないようにすることは可能です。シンフラワーでは、色や形の変化が目立たないよう特殊な加工を行いますので、生花に限りなく近い姿が長期間保たれます。
押し花もドライフラワーも花束まるごと残せる
シンフラワーでは押し花は額縁に、ドライフラワーは立体的な額縁かガラスボトルに保存するため、お手元に戻ったらそのまま飾れます。さらに、額縁もボトルもサイズのバリエーションが豊富です。コンパクトで飾りやすいサイズから、花束がまるごと入るような大きなサイズまでご用意しています。シンフラワーなら、ウェディングブーケやプロポーズの花束をまるごと閉じ込めて保存することも可能です。
手のひらサイズの樹脂に1輪~数輪の花を保存できる商品もあります。
コンパクトに飾りたい場合や、一部の花を残してプレゼントしたい場合などにもおすすめです。
花束のまるごと保存は飾るスペースを広く確保する必要があります。そこで、シンフラワーでは、まるごと保存には押し花をおすすめしています。絵画のように平面状になった花束は、お部屋の印象的なインテリアとなります。ラッピング材も一緒に保存できますので、ぜひお花と一緒に包装紙やリボンもお預けください。
数十年単位で保存できるから記念品に最適
シンフラワーは職人の専門技術による高品質なドライフラワー、押し花を独自の密封技術により額縁やボトルに閉じ込めます。保存期間は数十年単位となり、半永久的に手元に置いてお楽しみいただけます。大切なお花を記念品として美しいまま長く飾りたい場合にも最適です。
シンフラワーでは、刻印プレートか台紙への印字により、お名前や記念日を印字できるサービスを実施しています。
印字した押し花ブーケを結婚式のウェルカムボードに使われる方も多く、たくさんのお客様にご利用いただいている人気のサービスです。
半永久的な保存が可能なシンフラワーの保存加工花は、飾りやすさ・扱いやすさの観点からとくに押し花がおすすめです。押し花なら、数十年単位での保存期間中、お引越しなど生活環境の変化があっても、移動や飾る場所の変更が簡単にできます。
まとめ
花を長期に渡り保存するには、ドライフラワー、押し花、プリザーブドフラワーのいずれかに加工する方法があります。大切な花を思い出に残したいならドライフラワーか押し花に保存加工するといいでしょう。リースやボックスフラワー、キャンドルなどを作りたい場合は、自宅で花を乾燥させることも可能です。ただし、完成度や保存性の高さは期待できないため、記念品として長期保存したい場合は保存加工専門店を利用しましょう。
専門店では、花束やブーケをまるごと保存することもできます。美しく半永久的な保存が可能なシンフラワーでの保存加工をぜひご検討ください。
- 花の保存方法には、ドライフラワーか押し花、プリザーブドフラワーへの加工がある
- 思い出に残したい大切な花を保存するなら、ドライフラワーか押し花に加工しよう
- ハンドメイド目的なら自宅での加工でもよいが、記念品として長期保存したいなら専門店での加工がおすすめ