保存の種類や方法
ドライフラワーの作り方を解説!美しく仕上げる方法とは
シンフラワーはウェディングブーケやプロポーズの花束の保存加工専門店です。
花嫁様が結婚式で使った生花の花やプロポーズの花束を、特殊なドライフラワーの加工や押し花加工で半永久的に保存します。保存方法は押し花や立体的なガラスや3D(立体)額など、40以上の種類から理想の形で制作が可能で、種類の豊富さが特徴です。
最近はプロポーズの108本のバラの花束を残す特注額での制作依頼も増えております。
大切なお花を長持ちさせる方法のひとつとしておすすめなのが、ドライフラワーへの加工。今回は、ご自宅でできるドライフラワーの作り方を詳しく紹介していきます。ドライフラワー作りにはさまざまな方法があります。代表的な4種類の方法の特徴やメリットデメリットを紹介し、それぞれの手順や成功させるコツを詳しくお伝えします。
また、ドライフラワーは専門店を利用して作ることもできます。専門店で作るメリットについても併せて紹介します。大切なお花をドライフラワーにして長持ちさせて、インテリアに取り入れましょう。
この記事はこんな人におすすめ
- ドライフラワーに興味のある方
- ご自身でドライフラワーを作ってみたい方
- 大切なお花を美しいまま長持ちさせたい方
ドライフラワーの作り方は主に4種類
一般家庭でドライフラワーを作る方法としては、「ハンギング法」「シリカゲル法」「グリセリン法」「ドライインウォーター法」の4種類が主に用いられます。どの方法を選ぶかによって、ドライフラワーの仕上がりが異なります。また、用意する材料や道具にも違いがあります。
では、早速4種類の方法に分けてドライフラワーの作り方を紹介していきます。特徴やメリットデメリットもお伝えしますので、ご自身が取り入れやすい方法で作ってみましょう。
ハンギング法
生花を吊るして自然乾燥させる、最もオーソドックスな方法です。空気にさらした状態でゆっくりと時間をかけてドライにしていくため、少しずつ花の形や色も変化していき、独特な風合いが生まれます。自然に変化する姿が好みの方に用いられる方法で、アンティーク調の家具や雑貨とのマッチするくすみカラーのドライフラワーができます。
ドライフラワーは直射日光に弱いため、日の当たらない風通しのよい場所に吊るしましょう。必要な道具や材料は麻紐とハサミくらいで、気軽に作れる点がメリットです。
きつく縛るのがポイント
乾燥が進むと水分が抜けて、だんだん茎が細くなっていきます。
茎の部分に麻紐を結んで吊るす場合は、きつく縛って落ちないようにしておきましょう。
それでは、ハンギング法の手順を見ていきましょう。
【手順】
① 麻紐などを風通しのよい場所に張って固定しておく(吊るす場所を作る)
② 花の茎部分を別の麻紐で縛り、張っておいた麻紐に結び付ける
③ 1~2週間ほどそのまま置き、乾燥させる
なお、かすみ草など枝分かれになっている花の場合は、枝分かれの部分を張った麻紐に引っかけて吊るすこともできます。まとめて吊るすよりも一本ずつに分けて間隔を空けて吊るした方が、早く乾燥します。風通しが悪いと途中で傷んでしまう場合があるため、できるだけ分けてから吊るしましょう。
湿気に注意
ハンギング法でドライにする場合は、環境が重要です。風通しが悪いと乾きにくく、仕上がりも悪くなってしまいます。
環境を確保できない場合は、ハンギング法以外の方法で作ることも考えましょう。
シリカゲル法
シリカゲルという名前の乾燥剤に生花を埋め込んでドライフラワーにする方法です。容器に入れて密閉した状態で乾燥させるため、外気などの環境に左右されにくいというメリットがあります。色や形の変化が比較的少ないため、生花に近い姿で残すことができます。梅雨時など風通しを確保しにくい場合でも、影響をほとんど受けずに使える方法です。
ただし、ハンギング法とは異なり特別な道具が必要で、シリカゲルとふた付きの密閉できる容器を用意しなければなりません。大きな花をドライにするには大量のシリカゲルと大きな容器を用意する必要があります。作り方はシンプルですが、シリカゲルの使い方にコツがいりますので押さえておきましょう。
隙間にもシリカゲルをしっかりかけて
花を埋め込む際、花びらの隙間などにもしっかりとシリカゲルがいきわたるようにしましょう。
ムラがあると乾燥が不十分になり、見た目も悪くなってしまうため注意が必要です。
また、シリカゲル法では基本的に茎を切り落としてドライにするため、茎の付いたまま乾燥させたい場合には不向きです。それでは、手順を見ていきましょう。シリカゲルと容器のほかに、スプーンや割り箸があると作業しやすいです。
【手順】
① 茎を根元(1~2cm程度残すくらい)からカットして、花の部分のみにする
② 密閉容器にシリカゲルを敷き、花をのせる
③ 花のうえからシリカゲルを振りかける(スプーンなどで花の隙間にもかける)
④ 花が見えなくなったら蓋をして密閉し、1週間ほどそのまま置いておく
ドライフラワーができたら、容器から取り出してシリカゲルをしっかり取り除きましょう。花の隙間に残ったままにしておくと、水分を吸収して腐敗の原因になる場合があります。取りにくい場合はピンセットなどを使って優しく取り除くようにしてください。
グリセリン法
グリセリンはアルコールの一種で、無色透明の液体です。グリセリンと熱湯を1:3で混ぜ合わせた「グリセリン溶液」を用いて、ドライフラワーを作ることができます。グリセリン溶液を作る必要はありますが、花を挿しておくだけでドライになりますので、一般家庭でも簡単にできる方法です。花瓶に生けて飾るのと見た目は変わらないため、観賞しながらドライフラワーを作れます。
木の実や葉などをドライにしたい場合は、容器に入れたグリセリン溶液に漬け込みふたをして1週間ほど置いておけばOKです。ここでは、花を挿してドライフラワーを作る方法を見ていきましょう。
茎に切り込みを入れると吸い上げやすい
きれいなドライフラワーにするには、グリセリン溶液をしっかりと吸わせる必要があります。
鮮度のよい花を用いることに加えて、茎に切り込みを入れておくと吸い上げやすくなります。
【手順】
① グリセリンと熱湯を1:3で混ぜ合わせたグリセリン溶液を作り、冷ましておく
② グリセリン溶液が冷めたら花瓶に入れて花を挿す
③ そのまま1週間ほど置いておく
熱々のグリセリン溶液に挿すと花が傷みますので、必ず冷ましてから使いましょう。グリセリン法で作ったドライフラワーは、成功すると生花の花姿に近い仕上がりが期待できます。ほかの方法と同様に、直射日光を避け涼しく風通しのよい場所に置いておくのがおすすめです。
ドライインウォーター法
少量の水に花を生けた状態で、少しずつ水分を蒸発させながら乾燥させていく方法です。茎がしっかりとしているものや、花の形がふんわりとしたものに向いています。花瓶に生けて水を減らしておくだけでできるため、特別な道具や材料も不要で気軽に作れます。さらに、生花として観賞を楽しみながらドライフラワーを作れる点も、大きなメリットです。
傷んで失敗しないために
水に触れたままドライにしていく方法のため、状況によっては水が腐たり細菌が増えたりして、失敗するケースもあります。
失敗を避けるためにも、なるべく涼しく風通しのよい場所に置いておきましょう。
デメリットとしては、完成までに時間がかかることと、花によっては首が垂れ下がってきてしまうことが挙げられます。乾燥に時間のかかる花(厚みがある、花びらが多く重なり合っているなど)ほど首が落ちやすいです。アジサイやかすみ草などをドライにしたい場合におすすめです。それでは、手順を見ていきましょう。
【手順】
① 花瓶に深さ1〜5cmほど水を入れて、花を挿す
② 途中、水がなくなっても加えずにそのまま1~2週間ほど置く
ドライインウォーター法では、水が少ないため花瓶が花の重さで倒れないよう注意が必要です。重みのある花を用いる場合は、花瓶もガラス製など重量感のあるものを選ぶといいでしょう。
ドライフラワー作りを成功させるコツ
ドライフラワーを作る方法によって、メリットデメリット、注意点は異なります。選ぶ方法ごとにポイントを押さえてから作ることが重要です。加えて、どの方法にも共通するコツがあります。ドライフラワーをできるだけきれいに仕上げるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
3つのポイント
- ドライフラワーにしやすい花を選ぶ
- 新鮮なうちに作りはじめる
- ドライになりやすい環境を整える
それぞれのポイントをさらに詳しく説明していきます。
ドライフラワーにしやすい花を選ぶ
花にはさまざまな種類がありますが、ドライフラワーにしやすいものとそうでないものを知っておくと便利です。乾燥するまでのスピードが短いほうがきれいに仕上がりますので、元々水分量が少ないお花はドライにしやすいです。水分が少ないと変色や変形もしにくいため、生花に近い姿が維持されやすいのです。たとえば、以下のような花がドライフラワーに向いています。
ドライフラワー向きの花
- ミモザ
- カスミソウ
- スターチス
- バラ
- アジサイ
- 千日紅
逆に、水分量の多い花はドライフラワーにしにくいため、作り慣れていない方は失敗してしまう可能性が高いです。代表的なものに、チューリップやユリ、胡蝶蘭などがあります。さらに、花びらが薄い桜やひまわりなども、きれいに仕上げるには難易度の高い花といえるでしょう。
ただ、花びらが薄い花でもシリカゲル法で作ればうまくいくケースもあります。諦めてしまう前に、試してみてもいいかもしれません。
新鮮なうちに作りはじめる
ドライフラワー作りを成功させるには、タイミングも重要です。生花として観賞を楽しんでからドライにしようとする方も多いですが、できるだけ新鮮なうちに乾燥させてしまったほうが、色あせなどもしにくく美しく仕上がります。傷みはじめてから慌ててドライにしても、傷みの進行は止められません。
新鮮な生花は、水をたっぷり吸って花びらまで生き生きとしています。単純に早い段階でドライにすればいいというわけではなく、事前にしっかりと水揚げをしておくことも大切です。水分が行き渡った状態からドライフラワー作りをスタートすることで、美しさを保った仕上がりに近付きますよ。
花束やブーケは最初に分けるのもおすすめ
もらった花束やブーケをドライフラワーにしたい場合は、花瓶に生けて観賞するものとドライにするものに分けておくのもおすすめです。
生花として観賞を最後まで楽しみながら、手元にも大切なお花を残しておけますよ。
ドライになりやすい環境を整える
きれいなドライフラワーを作るには、できるだけ早く乾燥させることが大切とお伝えしました。そのためには、環境を整える必要があります。湿気の多い場所では水分がなかなか蒸発しませんので、時間がかかり仕上がりが悪くなってしまいます。密閉するシリカゲル法以外の方法では、湿度に大きく影響されます。風通しのよい場所を選んで作業することが大切です。
湿度が高い場合
湿度が高いときは、サーキュレーターを使って空気を循環させるなどの工夫をしましょう。ただし、強い風が直接当たり続けると傷む場合もあるため注意が必要です。
作成中も完成後も、湿気とともに避けたいのが直射日光です。色あせを進行させてしまうため、風通しがよくても直射日光の当たる場所での作成や保管は避けてくださいね。
確実に美しく仕上げたいなら専門店でも作れる
ドライフラワーはご自宅で作ることもできますが、失敗がないともいいきれません。お試しの気持ちで作るならいいのですが、大切な方からもらったお花を手元に残したい場合や、美しい仕上がりと保存性の高さを望まれる場合は、ドライフラワー加工を行う専門店に依頼する方法もおすすめです。
費用は発生しますが、高品質なドライフラワーがお手元に残りますので、より長く美しいお花を楽しむことができます。専門店では、一般的な方法とは違った作り方で高品質で保存性の高いドライフラワーを作ります。
ここからは、専門店でのドライフラワーの作り方を詳しく見ていきましょう。
専門店でのドライフラワーの作り方
ドライフラワー専門店にもさまざまな種類がありますが、ウェディングブーケの保存に特化した専門店ではシリカゲル法が用いられるのが一般的です。生花に近い姿で長期保存できるドライフラワーに仕上げるのが特徴で、一般家庭で作るものより高級感のある仕上がりと保存性の高さが期待できます。
シリカゲル法なら家でもできるんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、専門店ならではの特殊な技術を用いますので、シリカゲルに埋めて密閉するだけの一般的な方法とは異なります。
一般的な方法との違い
ブーケ保存専門店でドライフラワーにする際は、長期保存を目的とします。そのため、色あせを防ぐための加工や、花によっては着色処理の施工などを行います。ひとつひとつの花が美しく長持ちするよう、花に合わせた方法で加工するのが特徴です。
作り方はお店によって違う
採用される方法は専門店によって異なるため、依頼する場合は事前に調べておくことをおすすめします。
費用が安価すぎる場合、機械作業に頼った加工により仕上がりが劣る可能性もあるため、費用だけで選ばないよう注意が必要です。
どのような方法でドライフラワーにするかということだけでなく、保証の有無や要望をどこまで叶えてくれるかといった点も、お店によって異なります。お客さまに寄り添って作成する、信頼できる専門店を選びましょう。
難しい花でも作れる可能性が高い
ドライフラワーに向く花と向かない花をお伝えしましたが、専門店では一般的には加工が難しいとされる花も、きれいなドライフラワーにできる可能性が高いです。ご自身ではドライにできないけれど、どうしても手元に残したい…という場合は、諦める前に相談してみるといいでしょう。
新鮮なうちに依頼しよう
専門店を利用する場合も、できるだけ花の鮮度が落ちないうちに、早めに依頼することが大切です。
持ち込みだけでなく配送にて受け付けるケースが多いため、傷みはじめる前に送りましょう。
大切な花をドライフラワーにするならシンフラワーがおすすめ
ウェディングブーケやプロポーズの花束など、特別なお花を保存したいなら、ブーケ保存加工専門店のシンフラワーにおまかせください。大切なお花を美しい姿のまま、長く楽しんでいただけます。ここからは、シンフラワーでドライフラワーにするメリットを紹介していきます。
手作業で丁寧に加工
シンフラワーでは、機械作業に頼ることなくすべての工程において手作業で、丁寧にドライフラワーを作っています。ひとつひとつの花に合った方法で、美しさを維持できるような加工も行います。色を定着させる作業のほか、色あせが目立ちやすい花には自然な色味で着色を施し、何年経っても美しさを維持できるのが特徴です。
保証付きで安心
一般的なドライフラワーの寿命は1年程度とされていますが、シンフラワーでは1年を「保証期間」としています。
保証期間内は無料でお直しが可能なため、万が一のことがあっても安心。実際には、数十年単位で飾っていただける高品質な仕上がりです。
バリエーション豊かなアイテムにアレンジ
シンフラワーで加工したドライフラワーは、立体的なフレームアレンジ(3D額)やボトルフラワー(ボトルブーケ)にアレンジしてお返しします。また、一輪の花を残せるコンパクトサイズのクリスタルフラワーも選べます。大切なお花を好みのインテリアアイテムにして、末永く楽しんでいただけます。
サイズやデザインも選べる
3D額とボトルブーケは、多様なサイズやデザインをご用意していますので、お部屋に合ったぴったりなものを選べます。
長く楽しめるものですので、お部屋になじむデザインや無理なく飾れるサイズを選びましょう。
ドライフラワーについてご紹介しましたが、シンフラワーでは押し花への加工も承ります。平面状で保存できますので、コンパクトに飾りたい方はご検討ください。
まとめ
ドライフラワーは、ご自宅でも「ハンギング法」「シリカゲル法」「グリセリン法」「ドライインウォーター法」にて簡単に作れます。作り方だけでなく仕上がりや必要な道具などが方法によって違いますので、取り入れやすいものを選んでください。はじめて作る方は、ドライにしやすい花を選ぶと成功しやすいです。
難しい花を用いる場合や大切な花を保存したい場合は、専門店でドライフラワーにするのもおすすめです。一般的な作り方とは異なり専門技術を用いるため、保存性の高さや美しい仕上がりが期待できます。大切なお花は、手作業で丁寧に加工するシンフラワーにぜひおまかせください。
この記事のまとめ
- ドライフラワーの作り方は主に4種類あり、仕上がりやメリットデメリットが異なる
- きれいなドライフラワーにするには、新鮮なうちに風通しのよい場所で作ることが大切
- ドライ向きではない花や大切な花は、保存加工専門店でドライフラワーにするのもおすすめ