結婚式を彩るブーケの基本知識|形や花の種類を詳しく解説
記事の監修
シンフラワー株式会社
シンフラワーはウェディングブーケやプロポーズの花束の保存加工専門店です。
花嫁様が結婚式で使った生花の花やプロポーズの花束を、特殊なドライフラワーの加工や押し花加工で半永久的に保存します。保存方法は押し花や立体的なガラスや3D(立体)額など、40以上の種類から理想の形で制作が可能で、種類の豊富さが特徴です。
最近はプロポーズの108本のバラの花束を残す特注額での制作依頼も増えております。
結婚式で欠かせない花嫁が持つアイテムのブーケは、ドレスに合わせてさまざまな形や花が選ばれます。花選びでは、ドレスの色や季節を考えたり、花言葉の温かなメッセージに心を寄せて選ぶ工夫も大切です。
ここでは、基礎知識としてブーケの形や花の種類を詳しく解説します。花嫁の手に彩りを添えるブーケ。理想のブーケを見つけて、思い出に残る結婚式を実現しましょう。
- ブーケの形に迷っている女性
- ブーケの花選びに迷っている女性
- ウェディングブーケ選び方を知りたい方
結婚式に花嫁が持つブーケの由来
花嫁がブーケを持つ習慣には、長い歴史と諸説があります。主な説は、魔除けの意味と男性からの求愛の証としての2つです。これがブーケを持つ起源とされています。時代を経て、現代では愛と幸せのシンボルとしてブーケが花嫁にささげられる風習となりました。
魔除けという説
中世ヨーロッパでは、ハーブの花束を悪霊から身を守るためのお守りとして持つ習慣がありました。この習慣がブーケの始まりだと考えられています。 強い香りや鮮やかな色の花は、悪霊を遠ざける力があると考えられていたのです。花嫁がブーケを持つことで、新婚生活に幸せが訪れるよう祈願されて、花嫁はブーケを持つようになったのだと言われています。
中世ヨーロッパの求愛の証としての習慣だったという説
中世ヨーロッパでは、男性が野の花を摘んで束ねた花束を愛する女性にプロポーズの際に贈る習慣がありました。この行為が、現代の結婚式で花嫁がブーケを持つ由来なのだという話も1説にあります。
新婦が花束から1本の花を選び、新郎の胸に挿すことで、2人の絆を象徴する「ブーケ・ブートニアの儀式」。この儀式が、今も花嫁がブーケを持ち、花婿がブートニアを着ける習慣につながっているのです。
結婚式のブーケの形
ブーケの形はドレスのスタイルとの相性もあるため、形選びは大切です。ブーケによって花嫁の見た目も大きく変わるので、ブーケを選ぶ際は慎重に形を選びましょう。
ラウンドブーケ
球形に束ねられた丸い形のブーケです。バラなどの花を均等に配置したクラシカルな丸くドームの形で、コンパクトながらも華やかさを放ちます。すっきりとしたデザインがどんなドレスのスタイルにもマッチし、ウェディングブーケとしては定番の形です。
オーバルブーケ
オーバルブーケは卵形または楕円形をしており、そのしずくのような形状からティアドロップとも呼ばれています。ラウンドブーケよりも柔らかいシルエットなので、Aラインやマーメイドラインのドレスにとくに人気です。花材を縦長く束ねることで、スマートでエレガントな印象のブーケです。
クラッチブーケ
クラッチブーケは、切り揃えた茎を束ねて作ったシンプルな形のブーケです。小ぶりなブーケですが、ガーベラ、チューリップ、カラーといった大ぶりの花を用いることで、その存在感を際立たせます。スリムなマーメイドラインやスレンダーラインのシンプルなドレスに似合います。
ボールブーケ
ボールブーケはその名の通り、球体の形をしているのが特徴で、そのユニークな形状が個性的で可愛らしい印象を与えます。このタイプのブーケは、色鮮やかな花々を密集させて作ることが多く、華やかさが際立ちます。
プリンセスラインなどの豪華なドレスによく似合う形です。また、持ち手がしっかりとしたリボンや装飾されているものは、お色直しの際に選ばれることが多いです。
キャスケードブーケ
キャスケードブーケは、滝のように流れる形状が特徴です。長く垂れ下がるデザインで、上部はコンパクトにまとめられ、下に向かって花や緑の葉が広がります。このブーケは動きがあり、エレガントでドラマティックな印象を与えるため、神聖な教会でのフォーマルな結婚式によく選ばれます。
とくに長いトレーンがついたドレスやプリンセスラインのドレスとの相性が良いです。見る角度によって異なる美しさを見せ、花嫁の姿をより一層引き立ててくれます。
結婚式のブーケに選ばれる花の種類
ブーケの花の種類や花の色の選択は、全体の印象を左右する重要な要素です。しかし、ブーケの花選びに悩む方も少なくありません。そこでここでは、結婚式のブーケによく選ばれる花の種類を紹介します。
胡蝶蘭
胡蝶蘭は美しい花姿が魅力的で、花も長持ちします。蝶のような花姿は優雅で「幸福が飛んでくる」という縁起がいい花言葉を持つ胡蝶蘭は、幸せな結婚式にぴったりなブーケの花です。結婚式後も、生花のままリビングなどの室温で半年ほど長く咲き続けます。管理も簡単です。
- 白:花言葉は「純潔」「清純」
- ピンク:花言葉は「幸せな未来」「永遠の愛」
- 黄色:花言葉は「尊敬」「友情」
カラー
その洗練された形状と色のバリエーションで、結婚式のブーケとして非常に人気があります。カラーはシンプルでモダンな雰囲気が魅力で、エレガントな式にぴったりです。また、スタイリッシュでありながら自然な美しさを持つため、多くの花嫁に愛されています。
とくに、純白のカラーは結婚式で「純潔や新しい始まりを象徴する色」として選ばれることが多く、非常に人気です。
- 純白:花言葉は「純粋な愛」「高貴」「神聖」
- クリーム色:花言葉は「上品な美しさ」「永続する愛」「優雅」
- 鮮やかな黄色:花言葉は「感謝」「楽しい思い出」「優美」
バラ
バラは古くから結婚式のブーケに使われてきた伝統的な花です。その美しい形と豊かな香りから、愛と美の象徴とされています。新郎新婦の純粋な愛情を表し、幸せな未来を約束する花。バラは高貴で上品な印象を与え、ブーケに華やかさと気品を添えます。
- 赤:花言葉は「あなたを愛します」「熱烈な愛」
- ピンク:花言葉は「温かい心」「上品」「満足」
- 白:花言葉は「清純」「相思相愛」「尊敬」
ガーベラ
ガーベラはブーケに明るさと活気を与えるため、人気があります。丸く太陽のような形が幸せのイメージを連想させます。長く楽しめる切り花なので、結婚式の前後でも新郎新婦を彩ってくれる花です。ガーベラは前向きでポジティブな印象を与え、新しい人生への希望を表します。
- 黄色:花言葉は「陽気」「幸運」
- オレンジ:花言葉は「情熱」「美しい心」
- 赤:花言葉は「愛」「希望」
カーネーション
カーネーションは長い間、愛され続けてきた定番の花です。豊富な色合いと可愛らしい小さな花が特徴で、ブーケに華やかさと愛らしさをもたらします。花持ちが良く長く楽しめるのも人気の理由です。新郎新婦の純粋な愛情を表し、幸せな家庭を願う気持ちが込められています。ブーケに取り入れることで、新しい人生への祝福の気持ちを表現できます。
- 赤:花言葉は「永遠の愛」
- ピンク:花言葉は「温かな愛情」「感謝の心」
- 白:花言葉は「純粋な愛」
トルコキキョウ
トルコキキョウはフリルのような可愛らしい花びらが特徴的で、ブーケに優雅で上品な雰囲気を添えます。白やグリーン、淡いピンクなどの色合いが人気で、清楚でナチュラルな印象を与えます。花持ちが良く長く楽しめるのも魅力です。結婚式では新郎新婦の純粋な愛を表し、幸せな家庭を願う気持ちが込められています。
- 白:花言葉は「清々しい美しさ」
- 紫:花言葉は「希望」
- ピンク:花言葉は「優美」
ダリア
ダリアは豪華で存在感のある花です。丸く大きな花びらが重なり合った形状が特徴的で、ブーケに華やかさと個性を与えます。鮮やかな豊富な色合いが魅力で、結婚式のブーケに彩りと喜びの雰囲気を与える花です。新郎新婦の幸せな門出を祝福する気持ちが込められています。
- 赤(情熱の象徴)
- ピンク(愛らしさの象徴)
- 黄色(陽気さの象徴)
- ※色別には花言葉はありません。全体の花言葉は「華麗「気品」「優雅」
ラナンキュラス
ラナンキュラスは丸みを帯びた可愛らしい形が特徴的で、ブーケにユニークな個性と愛らしさをもたらします。赤、白、黄色などの鮮やかな色合いが人気です。結婚式では新郎新婦の純粋な愛情を表し、幸せな家庭を願う気持ちが込められています。ラウンドブーケなどの丸みをいかしたデザインが人気です。
- 紫:花言葉は「幸福」
- 白:花言葉は「純潔」
- 黄色:花言葉は「優しい心遣い」
フリージア
細長い花茎と小さな花が集まった可愛らしい形状で、ブーケに清楚な雰囲気を添えます。エレガントなAラインのドレスや、胸元が大きく開いたビスチェドレスには、フリージアの小振りな花が上品なアクセントを添えてくれると人気です。
- 白:花言葉は「あどけなさ」
- 紫:花言葉は「憧れ」
- 黄色:花言葉は「無邪気」
ユリ
存在感のある大きな花形で、ブーケに華やかさと豪華さを与えられます。形や色合いの美しさから、ブーケに華やかさと上品な雰囲気を与えてくれるブーケにおすすめの花です。
Aラインのドレスのエレガントなシルエットによく調和します。またボディラインを強調したマーメイドラインのセクシーなドレスのアクセントにも最適です。無駄のないシンプルなドレスに、ユリのブーケは華やかさと存在感をプラスできます。
- 白:花言葉は「純潔」「威厳」
- オレンジ:花言葉は「華麗」
チューリップ
花弁の重なりが豪華で存在感があり、ブーケに華やかさを添えられます。茎がカーブしているものが多く、動きのあるブーケを演出できる花です。
Aラインドレスやシンプルなドレスにチューリップのブーケを合わせると可愛らしさをプラスできることでしょう。
ただし、色の豊富なチューリップには、結婚式には不向きは花言葉を持ち合わせている花の色があります。一般的に結婚式には定番カラーの白は、チューリップでは「失われた愛」、そして黄色いチューリップは「望みのない恋」などという意味の花言葉を持っていますので、チューリップをブーケに選ぶときは、花の色選びに気を付けましょう。
- ピンク : 花言葉は「愛の芽生え」
- オレンジ : 花言葉は「永遠の愛」
- 赤 : 花言葉は「永遠の愛」「愛の告白」
- 紫 : 花言葉は「不滅の愛」※お色直しのカラードレスにおすすめです
結婚式のブーケを保存する方法
結婚式のブーケは新郎新婦にとって大切な思い出の品です。ブーケはほとんどが生花でできているため、いずれ枯れてしまいます。しかし、適切な方法で保存すれば、長年にわたって美しい姿のままを残すことができるのです。ここでは、ブーケを長く大切に保存する3つの方法をご紹介しましょう。
ドライフラワー
ドライフラワーは花を乾燥させて作る保存方法で、美しい形状のままクラッシックな色合いを長期間楽しめます。
- ハンギング法 : 逆さまにつるして自然乾燥させる
- シリカゲル法 : シリカゲルに埋めて乾燥させる
- グリセリン法 : グリセリン液に浸して乾燥させる
- 専門店に加工してもらう
ハンギング法は手軽で費用がかからず、自然な仕上がりです。シリカゲル法は短期間で作れますが、シリカゲルを購入しなければなりません。グリセリン法は色と形状がきれいに残りますが、工程が複雑です。ドライフラワーは家庭でできない加工法ではありません。しかし、思い出に残る大切なブーケなどは、専門店に依頼すると、長期間美しい姿を楽しめるドライフラワーに作成してもらえます。
押し花
押し花は花びらを押して平らにした保存方法で、アクセサリーや壁につって飾れます。
- 重石で押す
- 専用の押し花キットを使う
- 電子レンジで加熱する
- 専門店に加工してもらう
重石で押す方法は安価ですが、時間がかかります。押し花キットを使えば短時間で作れます。電子レンジ加熱は最も手軽な方法ですが、色が変わる可能性があります。押し花で保存する場合、自分で作成すると上手に作成できなかったり、押し花にするには難しい花だったりする場合もあります。大切なブーケをきれいな押し花のアイテムに作成したい場合は、専門店に相談してみましょう。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは特殊な液に浸して加工する方法で、長期間色と形を保つことができます。
- 自宅で専用キットを使う
- 専門店で加工してもらう
自宅でキットを使えば安価ですが、加工するのが難しく、個人で作るには、ある程度技術を学ばなければなりません。
加工保存の専門店シンフラワーがおすすめする保存方法
結婚式のブーケを長期間美しく保存する方法はいくつかあります。しかし、専門店に依頼すると確実に上質な仕上がりになり、長持ちします。
シンフラワーはウェディングブーケやプロポーズの花束の加工保存の専門店です。結婚式の生花ブーケやプロポーズの花束を、特殊加工によってドライフラワーや押し花に製作し直し、保存加工した製品を提供しています。
ここでは、シンフラワーが提供する保存法の中から4つの加工保存の製品をご紹介します。
ボトルブーケ
特別なガラスケースで生花を立体的に保存する方法です。透明なケースに封じ込めて加工・保存したユニークなアイテムです。花の美しさを一層に引き立てます。
ケースの中に乾燥剤を入れることで、花の形や色をそのまま美しい状態で、長い間保てます。ボトルブーケは贈り物やインテリアとしても、すてきでオシャレなアイテムです。記念品やギフトにも最適です。シンフラワーでは機械など使わず、丁寧に一つひとつハンドメイドで制作しています。
- ボトルに密閉されているため、生花の色や形態が長期間保たれます。通常の生花に比べ、ずっと長く楽しめます。
- ボトルに閉じ込められているため、水やりや手入れが一切不要です。華やかでありながら手入れが簡単です。
- 季節限定の花や入手困難な希少な花も長く美しいまま鑑賞できます。
- ボトルの形状や大きさ、そして中に入れる生花によって、個性豊かにさまざまなデザインが楽しめます。
3D額
3D額は、特殊な加工技術によって立体的に花束を保存し、額縁に残す保存方法です。まるで本物の生花が目の前にあるような迫力が魅力です。
生花のように鮮やかな色合いと立体的な存在感を長期間堪能できる、シンフラワーならではの製品です。
- 花びらの質感や形状を生々しく立体的に再現しているため、まるで生花を見ているかのような臨場感があります。
- 特殊な加工技術により、花の色や形態を長く楽しめます。
- 額の形状や大きさ、中に入れる小物によって、さまざまなデザインが楽しめます。
- このあと紹介する押し花の加工法と同様に、プロポーズに人気の108本のバラもこの加工法で美しく保存できます。
- 花のプレゼントにも最適です。
クリスタルフラワー
シンフラワーが提供するクリスタルフラワーは、生花を透明な樹脂に閉じ込めて立体的に保存した特別な製品です。思い出の花束やブーケを美しいまま保存できます。本物の花の美しさをずっと保存できる花のアート作品として人気のシンフラワーが提供する加工方法です。
- 生花のような鮮やかな色彩と質感を残したまま保存できます。まるで生きた花を見ているかのような臨場感があります。
- 特殊な加工技術により、花の色や形態が長期間保たれ、長い期間鑑賞できます。
- 花全体が立体的に再現されているため、生花のようなボリューム感と存在感があります。額に入れて飾ればインテリアとしても楽しめます。
- クリスタルフラワーならではの透明感と立体感で、特別なプレゼントにもおすすめです。
押し花ブーケ
自分でも制作できますが、専門店に依頼する押し花の製品は上質で美しい状態の製品に仕上がります。とくにシンフラワーの押し花加工では、花びらの質感や色合いを一枚ずつ丁寧に押し花にすることで、平面ながら奥行きを感じられられるのが魅力です。
- ブーケの形はもちろん、リース型やハート型など、さまざまな形状でアレンジが可能です。世界に一つだけの特別な作品を提供しています。
- プロポーズの言葉と一緒に贈ってもらった108本のバラの花束も、押し花で残せます。
- 生花のような美しさを長期間楽しめます。
まとめ
結婚式のブーケは、ドレスや季節に合わせてさまざまな花が選ばれます。この記事ではブーケの形状、人気の花の種類、その花の花言葉を解説しました。結婚式後にブーケを保存する方法も紹介しています。理想のブーケを選び、美しい思い出を永遠に残しましょう。
加工保存する際は専門店に依頼すると、上質な仕上がりで長く保存できます。
シンフラワーでは、制作に機械は使用していません。全て手作業で制作しています。シンフラワーが製作した製品は生花そのものの姿で、上品に飾ってもらえる高級感のあるアイテムです。加工する際はぜひご利用ください。
- 結婚式のブーケの形の選び方はドレスに合わせると良い
- ブーケの花や色はドレスや季節、そして花言葉を考慮すると良い
- 思い出のブーケを保存する際は専門店に製作してもらうと上質な仕上がりで長く保存できる