胡蝶蘭を美しいままドライフラワーに!おすすめの加工方法
記事の監修
シンフラワー株式会社
シンフラワーはウェディングブーケやプロポーズの花束の保存加工専門店です。
花嫁様が結婚式で使った生花の花やプロポーズの花束を、特殊なドライフラワーの加工や押し花加工で半永久的に保存します。保存方法は押し花や立体的なガラスや3D(立体)額など、40以上の種類から理想の形で制作が可能で、種類の豊富さが特徴です。
最近はプロポーズの108本のバラの花束を残す特注額での制作依頼も増えております。
華やかで上品な印象で広くギフトフラワーとして親しまれてきた胡蝶蘭。お祝いなどで贈られる定番の花でもあることから、長くそばに置いておきたいと願う方も多いです。鉢花として育てながら楽しめる花でもあり、生花としての花持ちもよいですが、ドライフラワーに加工すればより長期的な保存が可能になります。ただ、胡蝶蘭を美しいドライフラワーにするのは、あまり簡単なことではありません。
そこで今回は、胡蝶蘭をできるだけ美しいままドライフラワーにする方法を紹介します。ご自宅でドライ加工する際のポイントや、専門店の利用についても詳しくお伝えします。大切な胡蝶蘭を長く手元に置いておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
- 胡蝶蘭について詳しく知りたい方
- 胡蝶蘭を美しいドライフラワーにしたい方
- ドライフラワーにした胡蝶蘭を上手に楽しみたい方
胡蝶蘭はどんな花?
もともとは東南アジア原産の着生ランである胡蝶蘭は、暖かい場所を好みます。気温の上がる夏季にはよく葉を伸ばし、株が大きく成長します。株の大きさや色などの特徴は種類によって異なり、現在は品種改良を繰り返された結果多様なタイプが誕生しています。
まずは、胡蝶蘭の特徴や花言葉、種類などの基本的な情報を見ていきましょう。
胡蝶蘭の特徴
胡蝶蘭は、短い茎や肉厚な葉が特徴のラン科植物です。さらに花のつき方が特徴的で、一茎に数輪~数十輪もつきます。たくさんの花がつくうえに、咲いた状態を1ヶ月以上保てるという花持ちのよさも魅力の花です。胡蝶蘭は鉢花として扱われるのが一般的で、低温を避け適切に温度管理を行えば2~3ヶ月ほど観賞を楽しめます。ラン特有の器官であるバルブがなく、肉厚の大きな葉に水分や養分をためて成長していく点も胡蝶蘭ならではの特性です。
蝶が羽を開いたようなエレガントな花姿も魅力的で、花言葉もその姿にぴったりなものが付けられています。胡蝶蘭全体と、色別の花言葉は以下のとおりです。
- 胡蝶蘭全体:「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」
- 白:「純粋」
- ピンク:「あなたを愛しています」
胡蝶蘭の園芸品種は、香りがほとんどありません。ただし、一部の原種には甘酸っぱいさわやかな香りがするものもあるため、探してみるのも楽しそうですね。
お祝いの気持ちや感謝の気持ち、愛情を伝えるのにぴったりな胡蝶蘭は、ギフトフラワーとしても人気が高いです。
結婚や独立、開業など人生の節目のお祝いのほか、誕生日や退院祝い、敬老の日などさまざまなシーンで贈られています。
また、胡蝶蘭はお祝いギフトとしてだけでなく、供花として葬儀や法事などのシーンでも広く用いられる花です。美しい花姿や花持ちのよさ、ポジティブな花言葉をもつ胡蝶蘭は、どんな場面でも好まれやすい花といえるでしょう。
胡蝶蘭の種類
よく見かけられる典型的な胡蝶蘭としては、花径10~15cmの大輪系が挙げられます。通年、園芸店を中心に販売される種類で、比較的小型の原種から100年ほど改良を重ねてできた種類です。上品で豪華な花姿から、ギフトをはじめ室内装飾にも多く使われてきました。また、近年では花径6~9cmほどのミディや、さらに小さな花径4~5cmほどのミニタイプも増えてきています。
花や株のサイズだけでなく花色もさまざまな種類から選べるようになった胡蝶蘭。原種だけでも約2.5万種ほどあるといわれ、一般に流通しているものも100種を超えるそうです。かつては、かしこまったギフト向けの花というイメージが強かったですが、ミディやミニはカジュアルなシーンでも用いやすい花として活躍しています。さまざまな品種のなかから、代表的な品種を紹介します。
- アマビリス:白花の交配母種のひとつで、フィリピン・台湾原産の小型原種
- ティアモ:ピンク色の可愛らしい花びらが特徴のミディ胡蝶蘭
- ダイヤモンドスター:純白の中大輪品種で、華やかなお祝いギフトとして人気
胡蝶蘭はギフトに活用されることの多い花のため、プレゼントされたことのある方もいらっしゃるかもしれません。鉢花の場合は育てながら楽しめますが、枯れてしまうのが悲しい、できるだけ長くそばに置いておきたいという方は、花の保存方法についても知っておくと便利です。
胡蝶蘭はドライフラワーにできる?
花の保存方法の代表的なものが、ドライフラワーへの加工です。花の美しさを残しながらドライ加工するには、単純に水分を抜き乾燥させるだけではなく、色あせや形崩れなどの変化をできるだけ避ける必要があります。そこで重要なのが、花の特性を知っておくことです。花にはさまざまな種類がありますが、ドライフラワーにしやすいものとそうでないものがあり、それぞれの花に合った加工方法を選ばなければなりません。
胡蝶蘭は肉厚な花びらをもち水分量が多いため、ドライフラワー加工の難易度は高めです。乾燥しても花姿がほとんど変わらない花(かすみ草やスターチスなど)と比べると、胡蝶蘭は上級者向けかもしれません。ですが、コツを押さえればきれいに仕上げることも可能です。ここからは、胡蝶蘭をドライフラワーにする方法について詳しく見ていきましょう。
胡蝶蘭をきれいなドライフラワーにする方法
難易度の高い胡蝶蘭を、できるだけきれいなドライフラワーにするには、花の選び方も大切です。きれいな色に仕上げるには、花びらの色が濃いものを選びましょう。淡い色の胡蝶蘭を一般的な方法でドライ加工すると、くすみや黒ずみが目立って美しく仕上がらないため、避けたほうが無難です。生花をドライフラワーにする方法としては、以下の4種類に大別できます。
- ハンギング法:天井などから花を逆さに吊るして、自然乾燥させる方法
- シリカゲル法:乾燥剤(シリカゲル)に花を埋め込んで乾燥させる方法
- グリセリン法:グリセリン溶液を花に吸わせる方法
- ドライインウォーター法:ごく少量の水に生けて少しずつ水分を蒸発させる方法
最も手軽でよく用いられるオーソドックスな方法はハンギング法ですが、肉厚な胡蝶蘭は乾燥するまでに時間がかかり、劣化しやすくなってしまうためきれいに仕上がりません。また、ハンギング法では花の形も歪みやすいため、花びらの枚数が少ない胡蝶蘭は形の変化が目立ってしまいます。
胡蝶蘭をご自宅でドライフラワーにする際は、シリカゲル法を選ぶのがおすすめです。密閉容器に入れたシリカゲルに胡蝶蘭を埋め込み、空気を遮断しながら乾燥させるため、花姿の変化を最小限に抑えられます。
胡蝶蘭のドライフラワーの作り方
では、シリカゲル法を用いて胡蝶蘭をドライフラワーにする方法を詳しく見ていきましょう。シリカゲルは、ドライフラワー専用の粒の小さいものを選ぶことが大切です。食品に使用されている粒の大きなものでは、花びらの隙間まで入り込めないため乾燥ムラができてしまいます。用意するものと手順は以下のとおりです。
- 胡蝶蘭の花部分(茎はカットしておく)
- シリカゲル(ドライフラワー用)
- 密閉できる蓋付き容器
- スプーン
【手順】
① 密閉できる蓋付き容器に、1/3程度の深さを目安にシリカゲルを入れる
② 敷いたシリカゲルに少しくぼみを作り、胡蝶蘭を置く
③ 胡蝶蘭の上からスプーンを使いながら少しずつシリカゲルをかけ、見えなくなるまでしっかりと埋める
④ 蓋をして密閉し、1週間程度そのまま置いておく
花びらの隙間にまでシリカゲルが入り込むよう、確認しながら丁寧にかけましょう。
スプーンなどを使って細部にまで十分にシリカゲルを行き渡らせると、ムラなく乾燥させることができます。
ドライフラワーになった胡蝶蘭は壊れやすいため、花びらが割れたりしないよう、優しく丁寧に扱いましょう。
胡蝶蘭は押し花にするのもおすすめ
立体的に乾燥させるドライフラワーに対し、平面的に乾燥させるのが押し花です。乾燥させるという意味では、押し花もドライフラワーも似ていますね。押し花にも花によって向き不向きはありますが、工夫次第で美しい姿を長持ちさせることもできます。
肉厚な胡蝶蘭の場合、そのままの形で押しても美しく仕上げるのはとても難しいです。花びらをはじめ、パーツごとに丁寧に分解してから押しましょう。分解した胡蝶蘭を新聞紙や半紙などで挟み、重しを載せて1~2週間ほど置いておけば、押し花ができます。水分が抜けるまで放置します。しおりやシール、レジンアクセサリーなど、花を密封するタイプのアレンジで楽しむのがおすすめです。
胡蝶蘭のドライフラワーを楽しもう
ご自宅でシリカゲル法を用いて作ったドライフラワーは、保管状態がよければ数ヶ月程度は色あせも気にならず楽しむことができます。水やりも不要で特別なお手入れがいらなくなるため、生花ではできなかったようなさまざまなアレンジを楽しむのがおすすめです。ドライフラワーにした胡蝶蘭の楽しみ方や、長持ちさせるために気を付けたいことをお伝えします。
ドライフラワーの楽しみ方
ドライの胡蝶蘭は、さまざまな飾り方で楽しみましょう。好みの箱やボトルに入れた簡単なアレンジをはじめ、存在感があるためリースなどに使っても素敵なアクセントになります。水分が抜けて軽くなっているため、作ったフレームアレンジやリースを壁やドアなど高いところにかけて楽しむこともできます。
ひとつの花で存在感の強い胡蝶蘭は、コサージュにもぴったりです。
ドライのコサージュをバッグや胸元につけて、上品なおしゃれを楽しみましょう。
胡蝶蘭のドライフラワーを長く楽しむコツ
ドライフラワーを長持ちさせるには、保管する環境に気を付けることが大切です。乾燥した状態にしておく必要があるため、湿気の多い場所に飾ったりするのは避けましょう。水分を吸うと劣化するだけでなく、腐敗につながるケースもあるため注意が必要です。浴室やキッチン、洗面所などの水回りは避け、風通しがよくできるだけ湿度の低い場所に飾りましょう。
また、ドライフラワーは直射日光が苦手です。日光や強い光に当て続けると、褪色が進み劣化スピードを速めてしまいます。ドライフラワーを飾る際には、直射日光や蛍光灯直下などを避けた場所を選ぶことが大切です。
ドライフラワーはとても繊細なため、作って取り出す際だけでなく飾るときにも注意が必要です。
優しく丁寧に取り扱うことに加えて、強い風が当たったり人が通ってぶつかったりしないような場所に飾りましょう。
胡蝶蘭を美しいまま長期保存したいなら専門店へ
ドライフラワーの一般的な寿命は、数ヶ月程度。長くても、持って1年程度とされています。自然のものですので、寿命を迎えるまでにも色や形は少しずつ変化していきます。それを劣化と捉えるか持ち味と捉えるかは人それぞれですが、胡蝶蘭のような高級感が魅力の花は、できるだけ長く美しさをキープしたいと思う方が多いのではないでしょうか。
また、ウェディングブーケや大切な方からもらったフラワーギフトなど、思い入れの強いお花の場合はとくに、いつまでも枯れずに長くそばに置いていけたら…と願うものでしょう。
胡蝶蘭に限らず、大切なお花を美しいまま長持ちさせたい方におすすめなのが、保存加工専門店でドライフラワーにする方法です。専門店では、一般的な方法とは異なり特殊な技術を用いて加工しますので、より美しく保存性の高いドライフラワーに仕上げることができます。結婚式や節目のお祝いなどの大切な胡蝶蘭を長期保存したいなら、専門店でのドライ加工を検討してみてください。
胡蝶蘭のドライ加工はシンフラワーで
胡蝶蘭の美しさをキープしながら長期保存したい場合は、ブーケ保存加工専門店のシンフラワーでドライフラワーに仕立ててはいかがでしょう。シンフラワーでは、ドライ加工の難易度が高い胡蝶蘭でも美しく仕上げることが可能です。胡蝶蘭に限らず、一般家庭では加工の難しい花でも専門技術を用いて仕上げますので、美しく保存性の高いドライフラワーを手にしていただけます。
ウェディングブーケのご依頼を中心に、プロポーズの花束、母の日や誕生日祝いなどのお花など、お客様の大切なお花をお預かりして、ひとつひとつ丁寧にドライ加工します。胡蝶蘭を美しい姿のまま長持ちするドライフラワーにしたい方は、ぜひシンフラワーにご相談ください。ここからは、シンフラワーでのドライ加工のこだわりや特徴、おすすめのアイテムなどについて詳しく紹介していきます。
シンフラワーでドライ加工するメリット
シンフラワーではお客様のご希望に寄り添い、大切なお花を一輪一輪丁寧に手作業で加工することをモットーとしています。シリカゲル法をベースに、色を定着させる作業など、花の種類や状態に合った方法で美しい状態を長期で保てるように仕上げます。できあがったドライフラワーは、元々のブーケやアレンジのイメージを保ちながら、お部屋に取り入れやすいインテリアアイテムに生まれ変わります。
シンフラワーで加工したドライフラワーアイテムは、すべて上質なフレームやガラス製ボトルなどに入れて密封されます。そのため、長期的に保存ができるだけでなくお手入れも簡単なのが大きなメリットです。
胡蝶蘭も美しいドライフラワーになる
胡蝶蘭はウェディングシーンでも人気のある花ですので、ブーケに取り入れる方も多いです。シンフラワーでも、ウェディングブーケに使った胡蝶蘭をドライフラワーにして保存したいというご依頼を承ってきました。一般的には白い胡蝶蘭をドライにするとくすんで美しく仕上がらない、経年により黒ずみが目立ってしまう…というお悩みも多いです。
しかし、シンフラワーでは白い胡蝶蘭でもいつまでも美しいまま保存できるように加工しますので、どうぞご安心ください。
シンフラワーで加工すれば、胡蝶蘭特有のハリのある美しい姿を長く維持できます。ドライフラワーになっても変わらない美しさが保たれますので、高級感のある雰囲気もそのまま持続します。
胡蝶蘭の保存におすすめのアイテム
シンフラワーでは、ドライフラワーに加工したあとお部屋にそのまま飾れるインテリアアイテムにアレンジします。胡蝶蘭の場合は、立体的なフレームのなかにアレンジする「3D額シリーズ」とガラス製のボトルにアレンジする「ボトルブーケシリーズ」からお選びいただけます。丈のあるブーケをそのまま閉じ込められる縦長タイプのボトルのご用意もありますので、ブーケをまるごと保存したいという願いも叶えられますよ。逆にコンパクトに保存することも可能です。
胡蝶蘭を平面状で保管したい場合は、押し花ブーケがおすすめです。雰囲気はそのままに、おしゃれでコンパクトなインテリアとしてお楽しみください。
胡蝶蘭のドライフラワーアイテムは以下のリンクからチェックできます。
胡蝶蘭のドライフラワー加工事例を紹介
最後に、シンフラワーで胡蝶蘭をドライ加工した制作事例を2つ紹介します。
こちらは、胡蝶蘭をメインにしたキャスケードブーケを円筒型のボトルに残した方の事例です。ブーケをまるごと閉じ込めたような、存在感のある仕上がりが魅力的です。ぜひ以下のリンクよりご覧ください。
もうひとつの事例もウェディングブーケですが、こちらはよりコンパクトなアイテムに仕上がっています。
シンフラワーで加工したドライフラワーはとても保存性が高いです。満足できるものにするためにも、どのようなアイテムにアレンジするか、上記の事例を参考にぜひ考えてみてくださいね。
まとめ
「幸せが飛んでくる」など縁起のよい花言葉をもつ胡蝶蘭は、エレガントで上品な印象が魅力的な花です。花持ちもよく長く楽しめて、お祝いギフトの定番でもあります。長期保存したい場合は、ドライフラワーに加工するのがおすすめですが、一般家庭で美しく仕上げるのは簡単ではありません。
ブーケ保存加工専門店のシンフラワーでは、確実に美しく保存性の高いドライフラワーに仕上げることが可能です。ウェディングやお祝いの大切な胡蝶蘭をはじめ、ほかの花でも、保存加工をご検討の方はお気軽にご相談ください。
- 胡蝶蘭は上品で縁起のよい花で花持ちもよく、ギフト向きの定番の花
- シリカゲル法でドライフラワーにすることは可能だが、難易度は高め
- 確実に美しく長持ちするドライフラワーにしたいなら、専門店の利用がおすすめ