カーネーションをドライフラワーにしよう!美しく仕上げるコツ
記事の監修
シンフラワー株式会社
シンフラワーはウェディングブーケやプロポーズの花束の保存加工専門店です。
花嫁様が結婚式で使った生花の花やプロポーズの花束を、特殊なドライフラワーの加工や押し花加工で半永久的に保存します。保存方法は押し花や立体的なガラスや3D(立体)額など、40以上の種類から理想の形で制作が可能で、種類の豊富さが特徴です。
最近はプロポーズの108本のバラの花束を残す特注額での制作依頼も増えております。
カーネーションといえば、母の日の定番花というイメージが強いですよね。母の日に限らず、さまざまなシーンで花束やブーケ、アレンジメントによく用いられる花です。生花のカーネーションは比較的花持ちがよいですが、長く手元に残したいならドライフラワーに加工するといいでしょう。
今回は、カーネーションをドライフラワーにする方法や、美しく仕上げるコツについて紹介します。カーネーションとはどのような花か、特徴や花言葉などもあわせてお伝えします。ドライフラワーを作ったことのない方も、ぜひ参考にしてください。
- カーネーションが好きな方
- カーネーションをドライフラワーにする方法を知りたい方
- 大切な花を美しいまま長期保存したい方
カーネーションはどんな花?
カーネーションは南ヨーロッパ、西アジア原産のナデシコ科の多年草です。野生種の交雑により、現在のカーネーションの姿になったとされています。母の日に贈る花として古くから親しまれてきました。とくに5月に入り母の日が近づくと、赤やピンクのカーネーションが花屋の店頭に充実してきますね。ギフトの定番でもあり、年間を通して花束やアレンジメントなどに多用される花です。
開花時期は2~5月ですが、ハウス栽培により通年流通しますので、いつでも入手できます。カーネーションの特徴や花言葉、代表的な種類などを中心に、さらに詳しく見ていきましょう。
ギフトには切り花がよく使われますが、カーネーションは鉢植えの花も豊富です。また、地植えのできるタイプもあります。
独特のよい香りがあり育てやすいため、ガーデニング初心者の方にも人気があります。
カーネーションの特徴
カーネーションは、フリルのような花びらが多数重なり合った可愛らしい花姿が特徴的です。花びらが多いためボリュームがありますが、ナデシコ科ならではの素朴さや可憐さも感じられます。よく見かけられる赤やピンクのほかにも、黄やオレンジ、白、緑など、さまざまな色があります。カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」です。
また、色によって異なる花言葉を持ちますので、以下にまとめました。
- 赤 : 「母への愛」
- ピンク : 「女性の愛」「感謝」「美しい仕草」
- 黄 : 「友情」「美」「軽蔑」
- オレンジ : 「熱烈な愛」「純粋な愛」「清らかな慕情」
- 白 : 「純粋な愛」「私の愛は生きています」
- 緑 : 「癒し」
- 紫 : 「誇り」「気品」
- 青 : 「永遠の幸福」
概ねポジティブな花言葉ばかりですが、黄色いカーネーションには「軽蔑」というネガティブな意味合いが含まれています。かつて、ヨーロッパでは黄色は避けるべき色とされていたため、黄色い花はネガティブな花言葉を持つものも多いのです。
一方で、黄色い花は明るい印象を持ち元気を与えてくれる花でもあります。花言葉を気にされる方にプレゼントする際は配慮が必要ですが、ほかの花と組み合わせて贈るなら問題ありません。
カーネーションの種類
カーネーションは種類豊富な花です。前述のようにカーネーションには切り花のほかに鉢花や地植え用もありますが、それぞれに適した品種を用いています。また、大きさ、花びらの形状や咲き方、花の付き方によっても種類を分けることができます。大きさに着目すると、花径4~5cmの大輪のものと、小輪のミニカーネーションと呼ばれるタイプにざっくり分けられます。
花びらの形状や咲き方では、花びらの縁がギザギザの定番タイプ「剣弁咲き」をはじめ、花びらがやや細く先端が切れ込んでギザギザになっている「極剣弁咲き(スター咲き)」や、花びらの縁がなめらかな「丸弁咲き」、花びらが重なっていない「一重咲き」などがあります。
花の付き方では、1本の茎にひとつの花が咲くスタンダードタイプと、茎がいくつかに分岐して数輪の花が咲くスプレータイプに分けられます。
- サッキーネ : 鉢植え向きの園芸品種で、赤やピンクの花びらに白い縁取りがあるタイプが多い
- インターメッツォ : スプレータイプで花持ちがよく、ギフト用の切り花にも向く
- オペラ : 淡いピンク色の柔らかい印象が特徴の、王道タイプ
- ムーンダスト : バイオテクノロジーにより生まれた青紫色の品種で、花持ちがよい
ほかにも多様な品種がありますので、色や形、花の付き方なども比較しながら、好みのカーネーションをぜひ見つけてください。
カーネーションはドライフラワー向きの花
生花をドライフラワーにする際に知っておきたいのが、乾燥させやすい花であるかということ。花の種類によって、ドライフラワーに向いているか否かは異なります。その基準のひとつとなるのが、水分量です。一般家庭で生花をきれいなドライフラワーにするには、できるだけ早く水分を抜く必要があります。そのためには、元々花に含まれている水分量が少ないほうがうまくいきやすいのです。
カーネーションは比較的水分量が少ないため、ドライフラワーにしやすい花といえるでしょう。ユリやチューリップなど、花びらが厚く重量感のある花は水分量が多いため、ご自宅できれいなドライフラワーに仕上げるのは難しいです。逆に桜など花びらが薄すぎる花も、花姿の変化が大きく難易度が高いです。カーネーションは、はじめてドライフラワー作りに挑戦する方にもおすすめできます。
カーネーションをドライフラワーにする方法
母の日をはじめ、さまざまなシーンでプレゼントされたカーネーションは、ドライフラワーにすればより長く楽しめます。ここからは、カーネーションをドライフラワーにする方法をはじめ、きれいに仕上げるコツを紹介していきます。カーネーションはドライにしやすい花ですので、難しいテクニックは不要です。詳しく見ていきましょう。
カーネーションに適した加工方法とは?
一般的にドライフラワーの作り方には4種類の方法(ハンギング法、シリカゲル法、グリセリン法、ドライインウォーター法)があります。カーネーションの場合はどちらの方法でも成功しやすいですが、ここでは2種類の方法(ハンギング法、シリカゲル法)を紹介します。作り方によって、手順はもちろん仕上がりや必要な道具などが異なります。
まずは、最もよく用いられているハンギング法について見ていきましょう。生花を吊るして自然乾燥させながらドライにしていく定番の方法で、特別な道具がいらないため気軽にできるのがメリットです。
基本の作り方は以下のとおりです。
- 1.風通しのよい場所に麻紐を張り、しっかりと固定する
- 2.カーネーションの茎に別の麻紐をきつく結び、張った麻紐に括り付けて吊るす
- 3.そのまま1~2週間置いて乾燥させる
ハンギング法で作ると茎を長く残せますが、乾燥に時間がかかり花の色や形が変化します。元の色よりもくすんだ色合いになりやすく、花びらも少しゆがんで仕上がります。独特の風合いを楽しめる方におすすめの方法です。
次に紹介するのは、「シリカゲル法」です。乾燥剤(シリカゲル)にカーネーションを埋め込む方法で、ハンギング法とは異なり茎をカットして花の部分のみを乾燥させます。手順は以下のとおりです。
- 1.密閉できる蓋付き容器にシリカゲルを敷き、カーネーションの花部分をのせる
- 2.花のうえからシリカゲルを隙間までいきわたるようにかけ、花を覆い隠す
- 3.蓋をして密閉し、1週間程度置いて乾燥させる
シリカゲル法で作ったドライフラワーは、ハンギング法よりも花姿の変化が少ないのが特徴です。茎を長く残せないというデメリットはありますが、花の部分のみを使いたい場合や、より美しく残したい場合に向いています。
くすみカラーの自然な風合いを生かしたスワッグなどに使いたいならハンギング法を、生花に近い姿でボックスフラワーやフレームアレンジにしたいならシリカゲル法を選ぶといいでしょう。
茎を使いたいか、どんな花姿を求めるかなど、希望の仕上がりや用途に合わせて方法を選び分けるのがおすすめです。
鮮度のよいうちに加工しよう
どちらの方法でも重要なのが、ドライフラワーを作りはじめるタイミングです。美しい仕上がりにするためには、できるだけ新鮮なうちに加工しましょう。傷みはじめてからでは乾燥とともに劣化が進んでしまうため、色も形も悪くなりますし、最悪の場合乾燥が追い付かず腐敗して失敗する可能性もあります。
ギフトとして受け取ったカーネーションは生花として観賞したいものですが、こまめに水替えをしつつ早めにドライフラワーにしたほうがきれいに仕上がります。花の量が多い場合は、観賞用と加工用に分けて早い段階でドライフラワーにしてしまいましょう。
専門店で加工する方法も
ご自宅でもドライフラワーを作ることはできますが、一般的には1年程度で寿命を迎えてしまいます。長期保存を目的に加工する場合、意外と短く感じる方も多いのではないでしょうか。色あせや形崩れが進行しても気にせず飾り続ける方もいますが、できるならいつまでも美しいまま手元に残しておきたいですよね。
そのような場合は、ドライフラワー加工技術の優れた専門店に依頼するのもおすすめです。一般家庭とは異なり特殊な技術で加工するため、仕上がりも美しく長期保存が可能なドライフラワーを手にすることができます。
カーネーションのドライフラワーを楽しもう
ドライフラワーにしたカーネーションは、さまざまな楽しみ方ができます。思い入れのある花は大切にしまい込むよりも、暮らしに取り入れていつでも眺められるようにしておくと、幸せな気持ちになれますよ。どのような楽しみ方ができるか、また、できるだけ長持ちさせるために気を付けたいポイントをお伝えしていきます。
さまざまなインテリアアイテムにアレンジ
ハンギング法で作った茎付きのドライフラワーは、ざっくりと束ねて水の入っていない花瓶に挿すだけでも、おしゃれなインテリアになります。また、花束にしたものをリボンで結んでスワッグにして飾っても素敵です。
シリカゲル法で作ったものは、リースやボックスフラワー、フレームアレンジに使うのがおすすめ。接着にはグルーガンを使うと簡単で乾燥も早いです。また、ガラス製の瓶に入れておいてボトルフラワーとして楽しみながら、ハンドメイド資材として使うのもいいでしょう。専用オイルを注げばハーバリウムもできます。
カーネーションは、さまざまな花と相性がよいため、数種類の花と組み合わせるとより素敵なアレンジができます。
バラやアジサイ、かすみ草など、ドライフラワーにしやすい花を一緒に乾燥させて組み合わせてみてはいかがでしょう。
ほこりや湿気に気を付けて
完成したドライフラワーやインテリアアイテムにアレンジしたものを飾る際には、気を付けたいことがあります。ドライフラワーは長持ちするため、ついつい同じ場所に飾りっぱなしにしがち。その結果、ほこりが積もって見た目が悪くなってしまった…というケースも少なくないのです。せっかく作ったドライフラワーをできるだけ長く楽しむためにも、定期的にほこりを払うなどのお手入れをしましょう。
カーネーションのように花びらが重なり合っている花は、ほこりが入り込むと取り除くのが大変です。
そこで、あらかじめケースに入れた状態で飾れば、お手入れが簡単になります。
また、ドライフラワーは湿気が苦手です。湿度の高い場所に飾ると水分を吸収して傷んでしまうため、風通しのよい場所に飾りましょう。ただし、直射日光が当たると色あせやひび割れの原因になるため、窓際などに飾る場合は日当たりに注意が必要です。
専門店では高級感のあるアイテムにアレンジできる
前述のドライフラワー加工専門店には、ウェディングブーケの保存に特化したお店が多いです。記念品として残したいという希望に沿って加工するお店では、ドライフラワーにしたあと高級感のあるインテリアアイテムにアレンジします。ご自身でドライフラワーを作ることもできますが、そのまま飾れて美しさが長持ちするドライフラワーアイテムをご希望なら、専門店のご利用もおすすめです。
カーネーションのドライ加工はシンフラワーで
シンフラワーは、主にウェディングブーケの保存加工を行う専門店です。母の日やお誕生日、プロポーズなど、さまざまなシーンで用いられたお花も取り扱います。お客様の大切なお花を末永く残せるように、オーダーメイドでひとつひとつ丁寧にドライ加工し、高級感のあるアイテムにアレンジしてお返しします。
カーネーションに限らず、大切なお花を高品質なドライフラワーにして手元に残したい方は、ぜひご相談ください。ここからは、シンフラワーで行っていることやおすすめのアイテムを紹介します。
生花のような美しさを長期保存
シンフラワーで作るドライフラワーは、まるで生花の姿がそのまま残ったかのようなみずみずしい姿が特徴。一見ドライフラワーとはわからないような仕上がりのため、多くのお客様に喜んでいただいています。加工にはシリカゲルを用いますが、一般家庭で行う方法とは異なり、花に合わせてさまざまな工程を盛り込み特殊技術により仕上げます。
そのため、美しさが違うだけでなく保存性も高くなり、数年~数十年単位でお楽しみいただけます。ただし、前述のようにドライフラワーは保管環境によって影響を受けやすい花材です。シンフラワーなどの専門店で作ったものも、一般的なドライフラワーと同様に湿気や直射日光を避けて飾りましょう。
丁寧な手作業と嬉しいサービス
専門店と一括りにしても、加工方法はお店によって異なります。シンフラワーでは、お客様からお預かりした大切なお花を、心を込めてひとつひとつ丁寧に手作業で加工していきます。機械に頼ったほうが効率のよい作業も含め、すべての工程を手作業にこだわって作成しますので、どの花もそれぞれの特徴に合わせたベストな方法で美しいドライフラワーに仕上がります。
また、1年保証が付いていますので、1年以内なら無料でお直しが可能。その後も、何かございましたらご相談を受け付けますので、大切なお花をより長く楽しんでいただけます。さらに、刻印サービスや、アイテムによっては花束に使われていたリボンや包装紙をアレンジに取り入れるサービスもあります。より記念品らしい素敵なアイテムに仕上げるために、ぜひご活用ください。
カーネーションの保存におすすめのアイテム
シンフラワーでは、ドライフラワーに仕上げたあと「3D額」「ボトルブーケ」「クリスタルフラワー」の3種類のアイテムにアレンジします。ブーケをそのまま残したい方、おしゃれにアレンジし直したい方、一輪だけや一部だけ残したい方など、異なるニーズに対応していますので、比較しながらお選びください。
シンフラワーでは、ドライフラワーのほか押し花に加工することもできます。大切なお花を平面状に残したい方におすすめです。
カーネーションの保存加工におすすめのアイテムは、以下のリンクよりぜひご覧ください。
まとめ
カーネーションは母の日をはじめ、さまざまなシーンでフラワーギフトとして用いられる花です。華やかながら素朴な雰囲気も持ち、どの花との相性もよいためアレンジにも向いています。プレゼントされる機会の多い花でもあるため、手元に残そうとドライフラワーにする方も多いですね。
ハンギング法やシリカゲル法で、ご自宅でドライフラワーを作ることも可能です。ただし、保存期間は約1年と長くはないため、もっと長く手元に置いておきたい方は専門店での加工も選択肢に入れておくといいでしょう。カーネーションを美しく長く楽しめるドライフラワーにしたいなら、シンフラワーのご利用をぜひご検討ください。
- カーネーションはドライフラワーにしやすい花で、ハンギング法やシリカゲル法で加工できる
- さまざまな花と相性がよく、ドライフラワーにしたあとも多様なアレンジを楽しめる
- 美しく保存性の高い高品質なドライフラワーを希望するなら、専門店での加工がおすすめ