かすみ草をドライフラワーで楽しもう!作り方やアレンジ方法
記事の監修
シンフラワー株式会社
シンフラワーはウェディングブーケやプロポーズの花束の保存加工専門店です。
花嫁様が結婚式で使った生花の花やプロポーズの花束を、特殊なドライフラワーの加工や押し花加工で半永久的に保存します。保存方法は押し花や立体的なガラスや3D(立体)額など、40以上の種類から理想の形で制作が可能で、種類の豊富さが特徴です。
最近はプロポーズの108本のバラの花束を残す特注額での制作依頼も増えております。
かすみ草は、小さな花がレースのように咲いた繊細な姿が可愛らしいですよね。花束やブーケにも使われることの多い定番の花ですが、生花だけでなくドライフラワーとして楽しむのにもおすすめです。
今回は、かすみ草をドライフラワーにする方法や、おすすめのアレンジ方法を紹介します。かすみ草とはどんな花なのか、特徴や花言葉など、基礎知識もお伝えします。かすみ草の魅力を長く楽しめるドライフラワーにして、お部屋に取り入れてはいかがでしょう。
- かすみ草が好きな方
- かすみ草のドライフラワーを作ってみたい方
- かすみ草を美しい姿のまま長期保存したい方
かすみ草はどんな花?
かすみ草は、地中海沿岸~アジア原産の草花で、世界中で広く親しまれています。英名では「Baby’s breath(赤ちゃんの吐息)」といわれるように、繊細な花姿が印象的な花です。かすみ草とはどのような花なのか、詳しく見ていきましょう。
かすみ草の特徴
かすみ草は花茎を枝分かれさせた先に小さな花をつけて咲くのが特徴です。白いレースのような繊細な姿の花が思い浮かびますが、薄いピンク色、赤などのかすみ草もあります。可愛らしい印象ですが小花で控えめなため、ほかの花と組み合わせて観賞されることも多いです。かつては脇役というイメージが強かったですが、かすみ草のみを束ねたブーケやリースも注目され、主役として用いられる機会も増えてきました。
通年フラワーショップなどで購入できますが、本来は5〜7月ごろが開花期です。宿根草の場合、大きい品種は草丈1mほどにも育ちます。なお、かすみ草は高温多湿に弱いです。ご自身で育てる場合は、水はけのよい用土や鉢などを選んで植え付け、風通しをよくしておきましょう。
かすみ草の主な種類
かすみ草は120種ほどあるといわれ、花束やブーケの切り花として接するもののほかにも、さまざまな種類をもつ草花です。大きくは、2種類のグループに分けられます。一般的に切り花としてよく見かけるものは多年草の宿根かすみ草、寄せ植えなどに使われるものは一年草のかすみ草に属します。
多年草の宿根かすみ草は茎が細く、八重咲きの花がたくさんつくのが特徴です。一方、一年草のかすみ草は、多年草のものよりも小ぶりの花をつけます。一重咲きのものや、薄いピンク色をしたものもあり、さまざまな姿を楽しめます。種類によって花や茎の姿形も異なりますので、よく見かけるもの以外にも目を向けてみてはいかがでしょう。
かすみ草の花言葉は、「幸福」や「感謝」です。また、かすみ草は染色して販売されることも多く、色によって異なる花言葉があります。
- 白・・・清らかな心、無邪気、夢見心地
- ピンク・・・切なる願い、感激
- 紫・・・清らかな心
- ブルー・・・無邪気
かすみ草の花言葉はいずれもポジティブなものが多いため、ギフトに選んでも問題ありません。色別でもかすみ草全般の花言葉の「幸福」や「感謝」も含まれていますので、さまざまなシーンに贈りやすい花です。
ドライフラワー向きの花としても人気
かすみ草は乾燥させても生花の姿とほぼ変わりにくいため、ドライフラワーにしやすい花としても人気を集めています。ドライフラワーでよくあるのが、せっかく作ったのに生花と全然違う姿になってしまったという失敗例。花弁が大きく薄いものは縮んで変形しやすく、分厚いものは水分が抜けにくく変色しやすいため、うまくいかないケースも多いのです。
しかし、かすみ草の場合はドライフラワーにしても見た目の変化がほとんどありません。はじめてドライフラワーを作る方でも失敗しにくいため、ぜひ気軽に挑戦してみてください。ドライフラワーになったかすみ草は長持ちしますので、インテリアに取り入れて楽しめます。
染料を生花のかすみ草に吸わせて、ご自身で染色することもできます。染色してからドライフラワーにしましょう。
絵の具などの顔料では染色できませんので気を付けてください。
かすみ草のドライフラワーの作り方
かすみ草をご自宅でドライフラワーにする方法は、主に3種類あります。最もよく用いられるのは、吊るして自然乾燥させる「ハンギング法」です。特別な材料や道具を用意しなくても気軽にドライフラワーを作れます。かすみ草のように姿形の変化が少ない花なら、ハンギング法でも十分きれいに仕上がるでしょう。
より生花と変わらない姿で残したいなら、「シリカゲル法」もおすすめです。乾燥剤のシリカゲルにかすみ草を埋め込んで乾燥させる方法で、容器に入れて密閉するため部屋の湿度などに左右されにくいというメリットがあります。
また、かすみ草は「ドライインウォーター法」でもドライフラワーにしやすいです。少量の水に生けたまま少しずつ乾燥させていくため、簡単なうえ飾りながら楽しめます。
いずれの場合も、ドライフラワーにする際は咲き切ったかすみ草を使いましょう。蕾が開いていない場合は、開くまで待ってから乾燥させるときれいに仕上がります。3つの方法ごとに、ドライフラワーの作り方を紹介します。
ハンギング法
風通しのよい場所で、かすみ草を吊るして自然乾燥させます。必要な道具は麻紐とハサミのみでOKです。手順を見ていきましょう。
【手順】
1.かすみ草を茎の分かれ目でいくつかに切り分ける(1本あたり、3つ程度が目安)
2.麻紐を張って留め、茎の分かれ目の部分を引っ掛けるか、短く切った麻紐で茎を結びつけて吊るす
3.1~2週間ほど、そのまま自然乾燥させる
かすみ草に限らず、生花は水分が抜けるにつれて茎が細くなっていきます。麻紐を結んで吊るす場合は、乾かしている途中で落ちてしまわないよう、きつめに結ぶようにしましょう。
かすみ草の花束は、そのままの状態で吊るすと花同士が重なり合っているため乾きにくいです。また、重なったまま乾燥させると、ドライフラワーになったあと花が落ちやすくなってしまいます。
花束はほどき、上記の手順のとおり切り分けて吊るす方法がおすすめです。
シリカゲル法
乾燥剤のシリカゲルと密閉できるふた付きの容器のほか、茎を切るハサミ、スプーン、割り箸を用意しましょう。手順は以下のとおりです。
【手順】
1.容器に深さ2~3cm程度を目安にシリカゲルを敷き詰める
2.容器に入るサイズにかすみ草をハサミで切り分ける
3.切ったかすみ草を容器に入れたシリカゲルのうえにのせる
4.かすみ草が隠れるまで、スプーンでシリカゲルを丁寧にかける(花の隙間にも入るように)
5.容器のふたをして、1週間程度そのまま置いておく
6.乾燥したら、広げた新聞紙のうえなどに容器の中身を出し、割り箸でかすみ草をそっと掴んで取り出す
シリカゲル法で作ったかすみ草のドライフラワーは、花びらも開いたままでとても繊細です。取り出す際もアレンジする際も、壊れやすいため優しく取り扱いましょう。
ドライインウォーター法
かすみ草を生けたまま少しずつ水分を抜いていくドライインウォーター法では、花瓶と水のほか、前述の2つの方法と同様に茎を切り分けるためのハサミを用意しておきましょう。手順は以下のとおりです。
【手順】
1.花瓶に生けやすい長さにかすみ草の茎をカットする(大きなものはちょうどよいサイズに切り分ける)
2.水を1~5cm程度入れた花瓶に生ける
3.水替えや水足しは行わず、自然に水が蒸発するまでそのまま風通しのいい場所に置いておく
水を少量にすれば、比較的早く蒸発します。花瓶に生けて観賞しながら、少しずつドライに変化していく姿も楽しみましょう。
ドライフラワーも生花の切り花と同様に、直射日光が苦手です。乾燥させる過程では日光を当てると早く乾きそうな気がしますが、劣化を早めてしまうため避けましょう。風通しがよく直射日光の当たらない場所で作るのが原則です。
かすみ草のドライフラワーをアレンジ
手作りしたドライフラワーは、さまざまな楽しみ方ができます。何本か束ねて水の入っていない花瓶に挿して飾っても素敵ですし、小分けにしたまま小瓶に入れて、並べて飾っても可愛らしいです。また、軽いため壁に掛けて飾ってもいいでしょう。写真立てを使ったフレームアレンジや、小箱に入れたボックスアレンジを壁に固定して飾るのもおすすめです。控えめな印象のため、ナチュラルな雰囲気の家具になじみ、心癒されるインテリアアイテムになるでしょう。
また、ハンドメイドが好きな場合は、かすみ草でリースやスワッグを作って飾ってはいかがでしょう。材料を用意すればどちらも簡単に作れます。お部屋のアクセントに取り入れるほか、大切な方へのギフトにもぴったりです。
かすみ草のリース
環状にかすみ草をアレンジしたインテリアアイテムです。レースのような優しい雰囲気のお花が環状にまとまっている姿はとても可愛らしく、お部屋に飾ると優しい気持ちになれるでしょう。お子さんの花冠として使ったものをリースにして飾る方も多いです。土台を用意して、小分けにしたかすみ草をボンドやグルーガンで貼り付けていくだけでできますので、ハンドメイドに慣れていない方でも気軽に作れますよ。
リースは永遠の象徴として、古くから親しまれてきました。かすみ草には幸福といった花言葉もありますので、永遠と幸福を組み合わせて結婚祝いのギフトにするのもおすすめです。
かすみ草のみで作られたリースも可愛らしいですが、どんな花とも相性がいいため、ほかの花やグリーンと組み合わせても素敵なリースができます。
パステルカラーのアジサイと合わせたり、黄色いミモザと合わせたりすると、優しい雰囲気同士でお互いの魅力が引き立ち合うでしょう。
かすみ草のスワッグ
ドライフラワーにしたかすみ草を花束にして、スワッグとして壁に飾ると存在感が出ておしゃれなインテリアになります。かすみ草が控えめな印象なので、ラッピングやリボンをアクセントにするのもおすすめです。たとえば、ダークグレーなどのラッピング紙が背面に入ると、可愛らしいだけでなく引き締まった印象が出せます。リボンで色味を足しても素敵ですが、ナチュラルな雰囲気をそのまま生かすには、麻やコットンなどの自然素材でできたリボンでまとめるといいでしょう。
リースと同様に、かすみ草のみのスワッグにこだわるほか、さまざまな花と組み合わせるのもおすすめです。また、染色されたかすみ草をグラデーションカラーでまとめたり、ツートンカラーにしたりと、多様な楽しみ方ができます。
かすみ草をスワッグにするなら、グリーンと組み合わせるとナチュラルな印象が際立ち素敵です。ユーカリなど、落ち着いた色合いのグリーンと合わせるとよりおしゃれにまとまるでしょう。
簡単に作れるインテリアアイテム
かすみ草で作ったドライフラワーは、ほかにもさまざまなインテリアアイテムに活用できます。ふた付きのガラス瓶にかすみ草を入れて専用オイルを注げば、簡単にハーバリウムが作れます。かすみ草のみで作ったり、グリーンを入れたり、ほかの花と組み合わせを楽しんだりと、デザインの幅も広げられるのがかすみ草の魅力です。
また、キャンドルやアロマワックスサシェの材料にもできます。こちらも、ほかの花や葉、実などさまざまな植物との組み合わせが楽しめます。かすみ草は小花のため、切り分けて小房を入れてもいいですし、もっとバラバラにして小さな花の部分のみを使うこともできます。ピアスやペンダントなどの小さなアクセサリーの資材にしたり、ネイルチップに乗せたりしても可愛らしいですよ。
主役にも脇役にもなるかすみ草は、ドライフラワーに加工後ハンドメイド資材として保管しておくと便利です。
ほかの花を使ってインテリアアイテムを作ったときにちょっと物足りないな…という場合にも、かすみ草を加えると華やかさが出ます。
シンフラワーでかすみ草をドライフラワーにしよう
かすみ草はドライフラワーになっても姿が変わりにくく、はじめて作る方でも失敗の少ない花です。ご自宅でもきれいなドライフラワーを作れますが、より美しく長持ちさせたい場合には、保存加工の専門店に依頼することもできます。
かすみ草は、ウェディングシーンでも用いられることが多いです。ブーケやブートニア、花冠、会場装花など、結婚式で用いたかすみ草を、美しいまま手元に長く残したい方は、ブーケ保存加工専門店でドライフラワーにしてはいかがでしょう。
シンフラワーでは、かすみ草も含め、ウェディングブーケなどに用いられた花をドライフラワーや押し花に加工します。一般家庭で行われる作り方とは異なり、専門技術を用いて手作業で丁寧に加工するため、より美しく保存性も高いものが仕上がります。大切なかすみ草をできるだけ長くそばに置いておきたい…という方は、ぜひシンフラワーでの加工をご検討ください。
かすみ草で作れる多様なインテリアアイテム
シンフラワーで加工したドライフラワーは、そのままご自宅に飾れるおしゃれなインテリアアイテムにアレンジしてお返しします。かすみ草のみで作ったブーケをまるごと立体的なフレーム(3D額)やガラス製のボトル(ボトルブーケ)に閉じ込めて保存することも可能です。もちろん、ほかの花がメインの場合でも、かすみ草も含めてアレンジします。
また、コンパクトなサイズで保存したい方には、手の平サイズの樹脂で花を閉じ込めたクリスタルフラワーというアイテムがおすすめです。かすみ草のみを閉じ込める、ほかの花と組み合わせるなど、デザインもご相談ください。
かすみ草を押し花にして残したい場合は、押し花ブーケというアイテムにアレンジします。ブーケ型だけでなく、敷き詰めタイプなど多様なデザインが選べます。
着色されたかすみ草をグラデーションで敷き詰めるなど、素敵なアレンジができますよ。
かすみ草をシンフラワーでドライフラワーや押し花に加工する場合、どのようなアイテムが選べるか以下で紹介しています。ぜひご覧ください。
ウェディングブーケのかすみ草を素敵にアレンジ
かすみ草をドライフラワーにしたあとは、さまざまなアレンジができるため、どのようなアイテムにして残したいか迷う方も多いのではないでしょうか。お部屋の雰囲気に合ったデザインや、どこに飾りたいかなど、実際にインテリアとして取り入れたときのことをイメージしながら選ぶといいでしょう。
シンフラワーでは、実際にブーケ保存加工をご注文されたお客様の事例をHPにて多数紹介しています。かすみ草で作ったウェディングブーケと花冠をドライフラワー加工されたお客様の事例をぜひご覧ください。
ウェディングブーケなどの特別なお花は、記念品として長く残したいと考える方が多いです。シンフラワーでは、さまざまなアイテムにアレンジする際に刻印サービスも行っています。結婚記念日やおふたりのお名前などを刻印したプレートをドライフラワーに添えることができますので、より思い出に残るものとなるでしょう。
まとめ
かすみ草は、可愛らしく控えめな印象の花で多くの方から好まれやすく、花束やブーケをはじめ、さまざまなフラワーギフトに欠かせない存在です。幸福や感謝という花言葉を持ち、どんなシーンでも贈りやすいのも魅力のひとつでしょう。ウェディングブーケに用いた場合などは、手元に残すためにドライフラワーに加工する方も多いです。
一般家庭でのドライフラワー加工が失敗しにくく、気軽に保存できる点もかすみ草の大きなメリットですが、美しさや保存性の高さを求めるなら、ブーケ保存加工専門店の利用がおすすめです。大切なかすみ草を美しい姿のまま残したい方は、ぜひシンフラワーにお任せください。
- かすみ草には幸福や感謝という花言葉があり、主役にも脇役にもなるフラワーギフト向きの花
- ドライフラワーにしても姿が変化しにくいのが、かすみ草の魅力のひとつ
- 自宅での加工も失敗リスクは低いが、美しさや保存性の高さを求めるなら専門店での加工がおすすめ