保存の種類や方法

2023.10.24ブーケをドライフラワーにリメイク！おすすめアイテムや活用法

ウェディングブーケやプロポーズの際に贈られたブーケは、唯一無二の特別なもの。そのような大切なブーケをずっと残しておくことができたら素敵ですよね。生花で作られたブーケはそのままにしておくとやがて枯れてしまいますが、新鮮なうちにドライフラワーに加工すれば、記念に残すことができます。

そこで今回は、大切なブーケをドライフラワーにリメイクして楽しむための基礎知識をまとめました。ブーケを美しく保存するにはドライフラワーが適している理由や、おすすめのリメイクアイテムをご紹介していきます。また、加工したアイテムの楽しみ方についても併せて見ていきましょう。

ブーケ保存とは

生花でできたブーケを加工して、長期保存できるようにするブーケ保存。本来は日持ちがしないため、数日～1週間程度観賞を楽しんだら処分するしかありません。どうにか大切なブーケを記念に残せないかと考えられたのが、ブーケ保存技術です。新鮮なうちに加工することで、長く飾り続けられるようになります。後ほど詳しくご紹介していきますが、日持ちのする花材に加工すれば、年単位で保管できるようになるのが大きな魅力です。

ブーケの一部を残して飾る方法もありますし、状態がよければまるごと残すこともできます。ウェディングブーケなどは、最初から長期保存を目的としてアーティフィシャルフラワーでできたものを選ぶ方もいらっしゃいますが、保存技術が発展してきたことで、生花のブーケを記念に残し続けるという選択をされる方も増えています。

大切なブーケを加工して記念品に

ブーケに使用された生花を保存できる花材に加工すれば、記念品として楽しむことができます。元のブーケに近い形で保存することもできますし、まったく別のアイテムに作り替えることも可能。また、一つのブーケを二つに分ける、数種類のアイテムに生まれ変わらせるなど、多様な楽しみ方ができます。ご自宅に長く飾って楽しむためには、どの場所にどのようにして飾るかということもイメージして、実際にインテリアに取り入れやすいアイテムを選ぶのがおすすめです。

記念品として生まれ変わったブーケは、生花（切り花）の頃に必要だった水替えや茎の水切りなどのお手入れが一切不要。色あせなどの劣化につながる直射日光や高温多湿な環境を避ける必要はありますが、長持ちするだけでなく管理が簡単になるのも嬉しいポイントですね。

どんな花材に加工できる？

生花の切り花が日持ちしないのは、水分が含まれているからです。そこで、生花を長期保存するためには水分を抜く（乾燥させる）必要があります。生花を原料として長期保存を目的に加工された代表的な花材といえば、ドライフラワーとプリザーブドフラワー。また、最近では、生花をフリーズドライにするアイスフラワーというベルギー生まれの新しい方法も出てきました（－30℃で生花を瞬間冷凍させたあと真空状態で乾燥させる加工方法で、保存期間は他の花材よりやや短くなります）。

アイスフラワーはまだ現段階では普及している状況とはいえないため、ドライフラワーかプリザーブドフラワーのいずれかに加工するのが一般的です。加工の仕方によって、見た目の印象はかなり変わります。特にプリザーブドフラワーは生花のみずみずしい質感を保てるため、ギフトなどにも向く高級感のある花材として人気です。ただし、ブーケとして使用したお花を加工するなら、プリザーブドフラワーよりドライフラワーの方が適していると考えられます。

ブーケ保存にドライフラワーがおすすめの理由

プリザーブドフラワーに使う生花は、基本的に咲き切る前のものを選びます。ブーケに使われている花は一番美しく開花した状態のものですので、プリザーブドフラワーの原料には向かないのです。また、加工の際には一度脱色し、新たに着色します。プリザーブドフラワーは鮮やかな色を保てる反面、本来の花の色や自然の風合いとは異なるという点も知っておくといいでしょう。

そのため、ウェディングやプロポーズで使用されたブーケを記念に残したいなら、ドライフラワーに加工するのが最適な方法です。長持ちさせられるだけでなく、花本来の色や風合いを楽しむことができます。また、現在は加工技術が進んでいますので、色あせなどの心配もありません。

ブーケ保存のおすすめ！ドライフラワーアイテム

ブーケをドライフラワーにしたら保存性が高まるため、長く部屋の中に飾ることができます。埃や汚れなどから守るためにも、そのまま剥き出しの状態ではなく、ケースで覆って飾るのがおすすめです。傷みにくくなるだけでなく、お手入れが簡単になるというメリットも。埃が気になったときに柔らかい布でケースの表面を拭くだけで、いつでも美しく保つことができますよ。時間が経っても、いつまでもきれいな状態で大切な思い出のお花をそばに置いておけるのは嬉しいですね。

ドライフラワーに加工した大切なブーケは、さまざまなアイテムに生まれ変わらせることができます。ここからは、飾りやすくお手入れも簡単な、おすすめのドライフラワーアイテムをご紹介しましょう。

フレームアレンジ

ドライフラワーを額に閉じ込めた壁に掛けて飾れるおしゃれなアイテムです。大きなタイプなら、お部屋に飾るだけでとても華やかな印象になりますし、小さめのものなら、程よいアクセントとなり上品な印象を与えてくれるでしょう。アレンジの仕方は、ブーケの形に仕立て直したデザイン、お花が散りばめられたようなデザインなど多様です。また、フレームアレンジというと平面的なイメージが持たれますが、シンフラワーでは奥行きのある額を使った立体的なアイテムをご用意しています。

ブーケのイメージやお花の形をできるだけそのまま記念に残したいという方におすすめなのが、「3Dブーケ」というフレームアレンジ。サイズやタイプによって異なるシリーズから好みのものを選べます。また、写真と一緒に飾れるブック型のものもありますよ。いずれも奥行きがありますので、壁に掛けるような一般的なフレームアレンジとは異なり、置いて飾るアイテムとして楽しみましょう。

ボトルフラワー

棚やテーブルなど、ちょっとしたスペースに置いて飾りたい方におすすめなのが、ボトルフラワーです。ガラス製のボトルに閉じ込めているため、お花がとても見えやすくお手入れも簡単。ボトルの形状やサイズも好みで選べてさまざまな場所に気軽に飾れますので、特に人気の高いアイテムです。

シンフラワーでは「ボトルブーケ」として、さまざまなタイプのボトルフラワーを選ぶことができます。ブーケを可愛らしくアレンジして残せるドーム型や、キャスケードブーケのような縦長のシルエットをそのままの形で残せるタイプなど、残したい希望の形に合わせて豊富なタイプから選べるのが魅力です。珍しい大きなサイズのケースもありますので、多様な残し方ができます。洋梨型やりんご型など、ユニークな形状もご用意していますので、楽しみながらお選びください。

クリスタルフラワー

大切なお花の一部をできるだけコンパクトに残したいという方には、シンフラワーのクリスタルフラワーがおすすめです。透明度の高い樹脂にお花や葉を閉じ込めて保存できるタイプのアイテムで、キューブ型と球体から好みの形状をお選びいただけます。一輪を閉じ込めることもできますし、小さなお花ならいくつか組み合わせて入れることもできますよ。なお、どちらの形状でも台座がついていますので、安定させて飾れますし高級感のある印象からも人気を集めています。

押し花ブーケもおすすめ

これまで立体的にブーケを残したい方におすすめのドライフラワーアイテムをご紹介してきましたが、押し花もブーケの保存に向く方法の一つです。押し花の場合は、花をまるごと乾燥させるドライフラワーとは異なり、花びらを一枚ずつ分解して乾燥保存させます。その後、バラバラになった花びらを組み直して、ブーケの形に一輪ずつアレンジするのが「押し花ブーケ」です。

押し花というと、昔ながらのお花の保存方法というイメージが強く、仕上がりに不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、現在は乾燥技術や保存方法も進歩していますので、花の美しさを損なうことなく保存できるようになりました。

リメイクアイテムの活用法

大切なブーケを加工したドライフラワーアイテムや押し花ブーケの楽しみ方はさまざまです。基本的には自宅に飾ってインテリアとしてそばに置いておくことが多いですが、プレゼントにも喜ばれるアイテムですよ。また、プロポーズやお誕生日などにパートナーから贈られたブーケを、結婚式装花として活用される方も多いです。

特別なお花だからこそ、暮らしや一大イベントを彩るものとして、ぜひ活躍させたいですよね。インテリア、プレゼント、結婚式装花という代表的な3つの活用方法について、もう少し詳しく見ていきましょう。

自宅でインテリアとして楽しむ

最もポピュラーなのは、インテリアとしてご自宅で楽しむ方法です。玄関の飾りスペースやリビング、寝室など、好みの場所に飾れば、いつでも大切な思い出をそばに置いておくことができます。シンフラワーのドライフラワーアイテムは、サイズも形状もさまざまですので、飾りたい場所や希望の飾り方にぴったりマッチするものを選ぶことができますよ。

基本的には、直射日光を浴びやすい窓の付近などや高温多湿になりやすい水回り付近を避ければ、どこに飾っても問題ありません。

プレゼントする

一つのブーケを小分けにして複数のアイテムにアレンジした場合、ご自宅用の他にも大切な方への贈り物として活用することができます。一輪サイズのクリスタルフラワーはもちろん、小さなボトルフラワーも複数個作れますので、ご両親や親友に贈る方も多いです。

また、こっそりブーケを預かってドライフラワー加工しておき、サプライズでパートナーにプレゼントするのもおすすめ。生花のブーケを残せるということをご存知ない方も少なくありませんので、大変喜ばれるでしょう。

プロポーズのブーケは結婚式の装花にも

プロポーズで用いられたブーケは、結婚式で活用するのもおすすめです。お二人のメインテーブルの装花の一つに取り入れれば、プロポーズから結婚までのつながりを感じられる素敵な空間になるでしょう。また、お二人の思い出をディスプレイするウェルカムスペースに、プロポーズのブーケでできたドライフラワーアイテムを展示する方法も人気を集めています。

メインテーブルもウェルカムスペースも、ゲストの注目が集まり写真もたくさん撮られる場所です。大切なブーケも一緒に思い出に残りますので、ぜひ活用して魅力的な空間を演出しましょう。

自分でドライフラワーにすることもできる？

ドライフラワーは、ご自身で作ることも可能です。生花を自宅で乾燥させてリースやスワッグ、ハーバリウムなどのインテリアアイテムの花材として活用している方も多くいらっしゃいます。ドライフラワーの加工方法には、吊るして乾かすハンギング法をはじめ、乾燥剤に花を埋め込むシリカゲル法や、アルコールを用いて乾燥させるグリセリン法など、複数の方法があります。

方法によって仕上がり方が変わりますので、どのような風に残したいか考えて方法を選び分けることが大切です。たとえば、ハンギング法は特別な材料や道具が不要で簡単にできる反面、乾くのに時間がかかるため生花の頃とは違った見た目（変形や褪色）になります。見た目の美しさを重視するならシリカゲル法がおすすめですが、一度にたくさんの花を乾かすには大量のシリカゲルと密閉容器が必要になるなどのデメリットも。また、茎もきれいに残すとなると一般家庭では難しいです。

失敗しないためのポイント

ドライフラワーを美しく仕上げるには、鮮度のいいうちになるべく短時間で乾かすことが重要です。傷み始めてから加工を始めても、美しいドライフラワーを作ることはできません。観賞を楽しんだあとではなく、結婚式が終わったらすぐ加工するようにしましょう。特に夏場など気温の高い時期は花が傷みやすいため注意が必要です。

特にハンギング法でドライフラワーにする場合は、完全に乾燥するまでに1～2週間ほどかかります。あまり乾燥に時間がかかると色あせも進んでしまいますので、扇風機を使うなど短時間で乾かす工夫をするといいでしょう。

加工が難しい花もある

花の種類によっては、ドライフラワーにすることが難しいものもあります。見た目が著しく劣化してしまったり、色あせの度合いが強くなったりする花を自己流でドライフラワーにすると、失敗する確率が高いです。バラやカスミソウ、ミモザなどは比較的ドライフラワーにしやすい花として知られていますが、たとえばカラーやカトレアなどは加工が難しいためおすすめできません。

このようなドライフラワーに不向きな花を美しく残したい場合は、着色などの加工が必要になります。また、専門店でも加工が難しい花は、アーティフィシャルフラワーに変更する場合も。そのようなケースもありますので、安易に大切なお花を自己流で加工することはあまりおすすめできません。

確実に美しく残したいなら専門店の利用がおすすめ

失敗する可能性もあることを考えると、最初からドライフラワーの加工は専門業者に依頼するのが確実です。シンフラワーでは、プロポーズやウェディング、またそれ以外のシーンで用いられた大切なブーケを、確実に美しいドライフラワーに仕立ててお戻しします。また、専門店を利用することには、下記のようなメリットがあります。

半永久的な保存が可能

プロが加工しますので、ドライフラワーとなったお花は、保存期間がぐんと長くなります。乾ききっていない等の心配もありませんし、シンフラワーのドライフラワーアイテムはすべてがケースに入っていますので、簡単な管理で長持ちします。もちろん、自然のお花ですので永遠にその姿が変化しないわけではありませんが、褪色もゆっくりですので、時間の経過とともにその変化も楽しむことができるでしょう。

一般的には加工が難しい花でも残せる

さまざまな種類の花の加工実績がありますので、ご自身ではきれいに残せないようなお花でも、残せる可能性があります。一部、ドライフラワー加工に向かない花や葉物、実などはフェイクと入れ替える場合もありますが、褪色が避けられないような難しい花もできるだけ着色処理などで対応しながら、残せるだけ残すようにしています。

美しいアイテムにリメイクできる

そして、フレームブーケやボトルフラワーなど、華やかで高級感のあるアイテムに生まれ変わらせることができるのも、大きな魅力です。記念日やお名前などを刻印したプレートを添えられますので、大切な思い出を込めた特別なものに仕上げられますよ。また、すべてのアイテムがギフト対応ですので、そのままパートナーやお世話になった方に贈ることもできます。

まとめ

生花で作られた特別なブーケは、鮮度の高いうちにドライフラワーに加工すれば記念に残せます。その場合、失敗のリスクがなく美しく仕上げることができるブーケ保存専門店の利用がおすすめです。大切なブーケを素敵なインテリアアイテムに生まれ変わらせて、暮らしのなかに取り入れて思い出とともに楽しみましょう。

また、シンフラワーで取り扱うドライフラワーアイテムは、インテリアとしてはもちろん、ギフトにもぴったり。プロポーズのブーケを保存して結婚式で活用する方法も人気です。さまざまな楽しみ方ができるブーケ保存を、ぜひご検討ください。